F1サウジアラビアGP、少なくとも2027年まではジェッダで開催へ。キディヤの新施設は完成が遅れる

 F1サウジアラビアGPの主催者は、少なくとも2027年までF1サウジアラビアGPをジェッダ・コーニッシュ・サーキットで開催すると発表した。

 ジェッダは、サウジアラビアがF1と10年契約を締結した後、2021年に初レースを開催した。グランプリの会場がキディヤにある最新の複合施設に移るまで、最初の3年から4年の間はジェッダでF1を開催することは予想されていた。キディヤは同国のエンターテインメント、スポーツ、アートの中心地となることを目指している大規模プロジェクトで、専用コースと自動車センターが中心に位置している。

サウジアラビア、国内にF1ハブの立ち上げを熱望。積極的にモータースポーツへ関与すべく20年計画を構想

 サウジアラビアは現在、F1カレンダー上に確かな地位を占めている。しかし同国はさらに、サウジアラビア版のモータースポーツバレーを立ち上げてF1トップチームの拠点とすることを目指している。

 サウジアラビアがF1と締結した10年契約によると、ジェッダで今後数年間レースを行い、キディヤに建設中の新しい複合施設が完成した時点でそちらをサウジアラビアの常設F1サーキットにする。しかし、サウジアラビア自動車・オートバイ連盟の会長を務めるハリド・ビン・スルタン・アル・ファイサル王子は、同国がモータースポーツにさらに深く関わり、将来的には、イギリスにあるレース関連の中枢地区と同様の本格的なモータースポーツハブを国内に立ち上げることを目指している。

F1開幕戦、今後15年間はバーレーン、サウジアラビア、オーストラリアがローテーションで開催へ

 今後15年、F1開幕戦はバーレーン、オーストラリア、サウジアラビアが交代で務める見通してあることが分かった。

 ビクトリア州政府が、オーストラリアGPは2035年までの現契約をさらに2年延長したこと、2037年までのなかで少なくとも4回、シーズン開幕戦として開催するということを明らかにした。また、2024年に関しては「ラマダンを配慮して、サウジアラビアが開幕戦を務める」とも、ビクトリア州政府の声明には記されている。