【動画】LMDhの走りをひと足先に。ポルシェ、BMW、アキュラ、キャデラックによるデイトナテスト

 2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で走り出す、新しいプロトタイプカー4車種の走りを見ることができるショートムービーが、IMSA公式YouTubeチャンネルで公開されている。

 今季2023年シーズンのウェザーテック・スポーツカー選手権は、2017年から昨季2022年まで続いたDPiクラスに代わるGTPクラスが新設され、ここにキャデラック、BMW、ポルシェ、そして王者アキュラの新型LMDhマシンが登場する。

フェラーリ、ポルシェ、BMWなどが新規参戦。2023年、耐久レースは黄金時代に突入【WEC/IMSA最新状況まとめ】

 2023年は世界三大レースのひとつであるル・マン24時間レースの100周年大会が開催されるメモリアルイヤーだ。同時に耐久の雄ポルシェ、かつてル・マンを席巻したフェラーリ、北米選手権からグローバルシリーズに進出するキャデラックなどの自動車メーカーが、ル・マン/WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに新型マシンを投入することから、プロトタイプレースにおける“黄金時代”の再来を予感させる年でもある。

 また、アメリカを中心に開催されているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権では、WEC/ル・マンにも出場可能なLMDhという新しい車両規則が導入される。2022年のIMSA最高峰クラスには、アキュラとキャデラックが参加していたが、新シーズンはここにポルシェとBMWが加わり一層激しい戦いが繰り広げられることになる。本稿はそんな2023年のプロトタイプカー事情をまとめたもの。今月28~29日に開催されるIMSA第1戦デイトナ24時間レースや、3月にセブリングで行われるWEC開幕戦を迎えるにあたって事前情報の整理に役立ててほしい。

テストでトラブル発生も、ウィットマンとエングはBMWの進歩を楽観視「心配することではない」

 BMWワークスドライバーのフィリップ・エングとマルコ・ウィットマンは、先週デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストを終えたBMW MチームRLLの進歩に楽観的であり、最近の耐久テストの失敗の影響についても問題視していない。

 エングとウィットマンはともに、2台のBMW MハイブリッドV8で周回を重ねた6人のドライバーのうちのひとりだった。

BMW Mハイブリッド V8に暗雲? ギヤボックス&エンジントラブルにより24時間テストを打ち切り

 12月6〜7日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSA公認テストに2台目の『BMW Mハイブリッド V8』を投入したBMW。しかしこの公認テストの前、11月に予定していた24時間耐久テストは、メカニカルトラブルにより短縮されていたことが明らかとなった。