なぜカタール? WEC首脳陣に新規開催地の選定理由を問う「金儲けだけでなく、レースへの愛が必要」

 WEC世界耐久選手権の首脳陣は、2024年シーズンの開幕戦としてカタールで6時間レースを行う理由について説明した。

 12月12日に発表されたように、シリーズはカタールの首都ドーハ近郊に位置するロサイル・インターナショナル・サーキットと6年間の開催契約を結んだ。2024年については、開幕戦としての開催も合わせて発表されている。

 WECのフレデリック・ルキアンCEOは、8戦が予定されている2024年のカレンダーにカタールが追加されたのは財政的な要因であることを認めた。

WECセブリング、カタールでの2024年開幕が決定も開催計画は変わらず。問題はロジスティクス

 WEC世界耐久選手権のボスであるフレデリック・ルキアンと、ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨンは、2024年の開幕戦にカタールが追加されたにもかかわらず、セブリング・インターナショナル・レースウェイでのラウンドが「計画に含まれている」と主張している。

 12月12日(月)の夜、ドーハで発表されたWECとロサイル・インターナショナル・サーキットとの6年間の契約は、シリーズの開幕戦が2月下旬から3月上旬の間にカタールで行われることを合意するものだった。

WEC、2024年開幕戦をカタールで初開催へ。ロサイル国際サーキットと6年間の契約を締結

 WEC世界耐久選手権は12月12日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットと2024年からの6年間にわたるイベント開催契約を締結したと発表した。同シリーズにとってはバーレーンに続く中東での開催となり、日程は未定ながら2024シーズンは開幕戦として開催するという。

WECからLMP2が消滅か、FIAとACOが2024年廃止の可能性を示唆。新規定は2026年に先送り

 12月7日、イタリアのボローニャでFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合が行われ、新しいLMP2レギュレーションの導入が2026年まで延期されることが発表された。これによりプロ・アマベースの次世代プロトタイプの立ち上げが当初の予定からさらに1年先延ばしされることとなった。

 FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは、WEC世界耐久選手権での同クラスの廃止を明確にはしていないが、2024年からWECのグリッドに「合理的な調整」が行われ、ハイパーカーとLMGTEに代わる新しいGTカテゴリーとして発表された“LMGT3”クラスが優先されると表明している。

2024年からの新クラス名は『LMGT3』に。プレミアムキットは「許可されるが必須ではない」/WEC

 12月7日に、イタリア・ボローニャで行われたFIAワールド・モータースポーツ・カウンシルでの承認により、2024年からWEC世界耐久選手権とル・マン24時間レースに導入されるGT3ベースの新クラスは『LMGT3』と呼ばれることになった。

 いわゆる“プレミアムキット”については、「許可されるが必須ではない」とされている。

■迷走の結果? 以前のコメントとは矛盾も