F1直下の強豪。プレマ・レーシングとMPモータースポーツの歴史【海外レーシングチーム解体新書/第2回】

 海外レーシングチームの歴史とバックグラウンドをお届けする不定期連載『海外レーシングチーム解体新書』。第2回となる今回も前回に引き続き、F1直下のフォーミュラシリーズ『FIA F2』から、3度のドライバーズタイトルを獲得したプレマ・レーシングと、2022年チャンピオンチームのMPモータースポーツの2チームについてお届けする。

仮称HTCRとして導入予定の共通ハイブリッド機構は2024年に延期。規格の“持続可能性”が課題に

 TCR規定ツーリングカーを統括するWSCグループは、2023年から予定していた共通ハイブリッド機構の導入を2024年まで延期すると発表し、理由として「世界的なツーリングカー競技のフォーマット変更」を挙げている。

 イタリアを拠点にWTCR世界ツーリングカー・カップにも参戦したロメオ・フェラーリの支援協力も得て、広範なテストプログラムを通じた技術開発が続けられてきた仮称“HTCR”と呼ばれる同システムは、2022年末の段階でほぼ完成の状態まで仕上げられており、メーカーやプロモーターからも強い関心を呼び起こす起爆剤になることが期待されていた。

ダムス、カーリン、ARTグランプリ。日本とも縁が深いFIA F2老舗チーム【海外レーシングチーム解体新書/第1回】

 海外レーシングチームの歴史とバックグラウンドをお届けする不定期連載『海外レーシングチーム解体新書』。第1回は、日本人ドライバーの活躍で注目を浴びるF1直下のフォーミュラシリーズ『FIA F2』から、岩佐の残留が決まったダムスを筆頭に、カーリン、ARTグランプリといった日本とも縁が深い老舗3チームについてお届けする。

佐藤万璃音が語るFIA F2の特殊性と2023年のレース活動「旧F3のほうがF1に近い」【独占インタビュー】

 2022年シーズンのFIA F2参戦にあたり、佐藤万璃音は2021年チームランキング2位を獲得したビルトゥジ・レーシングへと移籍。上位チームの一角からの参戦となり、その走りに注目が集まった。しかし、全28レースを終えて入賞は3回、ドライバーズランキング22位という結果に終わった。FIA F2フル参戦3年目を終えた万璃音に2022年シーズンの戦い、そして2023年シーズンのレース活動について聞いた。

【謹賀新年】期待で溢れる2023年の日本のモータースポーツ。autosport webの新たな試みにもご期待下さい

 新年あけましておめでとうございます。  2022年は四輪、二輪ともに世界選手権がようやく日本国内で開催され、国内モータースポーツは新型コロナの影響から、歩みを前に進めていることが実感できた一年になりました。  3年ぶり …

【スタッフ選出2022総集編ベスト3/インディカー編】ベテランの強さと若手の躍進。期待高まる3度目のインディ500制覇

 オートスポーツwebでは、2022年シーズンも世界各地のさまざまなモータースポーツ情報をお届けしてまいりました。今回は2022年編集後記ということで、各カテゴリーの担当スタッフが選んだ個人的名レース&名シーンをご紹介いたします。今回はNTTインディカー・シリーズ編。

 インディカー担当の編集ISOが個人的にゾクゾクしたレースをセレクトしました。

【スタッフ選出2022総集編Best 3/FIA F2編】F1直下で光った岩佐歩夢の活躍と成長

 2022年シーズンも各カテゴリーで熱戦が繰り広げられたモータースポーツ界。現在は2023年シーズンへ向けた束の間の“充電期間”に入っているわけですが、当企画ではオートスポーツwebの各カテゴリー担当編集が、2022年の戦いを『ベスト3』という切り口で振り返ります。

 今回はふたりの日本人ドライバーが挑んだF1直下のレースカテゴリー、FIA F2の14大会28レースから、担当編集が悩みに悩んでセレクトした『印象に残ったレース・ベスト3』をお届けいたします。

トニー・カナーンは3年目、ネルソン・ピケJr.は移籍、マティアス・ロッシは古巣復帰へ/SCB

 ルーベンス・バリチェロ(フルタイムスポーツ/トヨタ・カローラ)のキャリア2度目の戴冠に沸いたSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”は、12月10~11日の最終戦を終え、早くも来季に向けた動きが活発化。

 各陣営の2023年体制が続々と確定し、TOYOTA GAZOO Racingブラジル陣営の一員として戦ってきたネルソン・ピケJr.は、古豪クラウン・レーシングとのジョイント形態で新体制に移行することを表明した。

トラック界のスター、ヘイリー・ディーガン。2023年はフォード復帰のソースポーツに加入/NASCAR

 2022年までシリーズの冠を務めたキャンピング・ワールドから、新たにクラフツマンが復帰する2023年のNASCARクラフツマン・トラック・シリーズに向け、トラック界の新星として絶大な支持を集めるヘイリー・ディーガンの去就が確定。来季はトヨタ陣営からフォードに復帰するソースポーツ・レーシングに移籍し、タイトル獲得経験を持つ強力なドライバー陣営に加わり、4台体制の一翼を担うこととなった。

 フリースタイル・モトクロスの第一人者であるブライアン・ディーガンを父に持つ21歳のヘイリーは、自身もオフロードで頭角を現したのち、本格的に4輪競技に転向。K&Nウエスト・アンド・イーストシリーズやARCAメナーズ・シリーズなどで史上初の女性ウイナーに輝いた実績を提げ、2020年からフォード・パフォーマンスの開発ドライバーとしてNASCARに昇格し、トラック・シリーズを戦ってきた。

ニッサン・フォーミュラEが初のGen3テストを終える。フェネストラズ「マシンの限界を学べた」

 12月13〜16日にスペインのリカルド・トルモ・バレンシア・サーキットで開催された2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9の公式プレシーズンテスト。シーズン9から『ニッサン・フォーミュラEチーム』として参戦する日産自動車がテストを終えてのコメントと、開幕戦への意気込みを語った。