W13の予測不能な不調やトラブルに苦しんだハミルトン「失敗、エゴの打破、コミュニケーション強化の年だった」

 ルイス・ハミルトンは、2022年シーズン前半にメルセデスが見舞われた頻発する空力トラブルについて、まるで「マシンのなかに幽霊がいる」ように感じ、それが何度も戻ってくるようだったと述べている。

 2022年シーズンのメルセデスは、新世代のマシン『W13』の予期せぬ不調やトラブルに足を取られ、最初から劣勢にあった。メルセデスのエンジニアたちはバウンシングするマシンの予測不能な変化を理解するために調査に専念したが、進歩が垣間見られたと思うと、次には理解し難い後退をし、ドライバーたちは速さを発揮できなかった。

メルセデスF1が2023年型マシン『W14』を初始動、動画を公開

 メルセデスF1チームは、クリスマス休暇を前に、2023年型マシン『W14』を初始動したことを明かし、その様子を示す動画を12月22日に公開した。

 動画には、ファクトリーでスタッフたちが作業に取り組み、W14のファイアアップを行うまでの様子が紹介されており、マシンは映っていない。

ルクレール、2023年は三つ巴でのF1タイトル争いを熱望「メルセデスはとても強力なマシンを持つはず」

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、2023年シーズンにメルセデスが上昇を続け、フェラーリとレッドブルとともにF1世界タイトルをめぐる三つ巴の戦いを繰り広げるだろうと考えている。

 メルセデスの2022年シーズンは、頻発する新世代マシンのポーパシングで台無しになった。ポーパシングは複雑な空力現象であり、F1のレギュレーション変更をきっかけに発生した。

メルセデスF1加入1年目のラッセルの仕事ぶりにチームが感心「年間を通じてレースペースが圧倒的だった」

 メルセデスF1は2022年シーズンの総括を行うにあたって、ジョージ・ラッセルの成績を評価し、ラッセルが与えられた課題をすべてクリアして「素晴らしい働きをしてくれた」と称えている。

 ラッセルはウイリアムズに3年間在籍したのち2022年にメルセデスに移籍したが、輝かしい実績を誇るチームメイトのルイス・ハミルトンとすぐに肩を並べる働きぶりを示した。しかし才能溢れる24歳のラッセルにとって、必ずしも順風満帆の船出とは言えなかった。彼もルイス・ハミルトン同様、メルセデスの複雑なW13が抱える技術的な問題によって出遅れを余儀なくされた。

ベンツ新型「SL」がAMGブランドから見参!!! F1直系エンジン搭載でAMGイズム特盛じゃ!!!

ベンツ新型「SL」がAMGブランドから見参!!! F1直系エンジン搭載でAMGイズム特盛じゃ!!!

2022年10月、日本への導入が発表・発売開始された、7代目となるベンツの高級スポーツカー「SL」。10年ぶりのフルモデルチェンジはそれまでのサブブランドであるAMGブランドから販売されることになった。その進化の内容を見ていこう…!
#メルセデス
#ベンツ

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ハミルトンが2022年FIAアクション・オブ・ザ・イヤーを受賞。F1イギリスGPでのダブルオーバーテイクをファンが選出

 FIAは、2022年の『FIAアクション・オブ・ザ・イヤー』を、メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンに授与した。この賞は、さまざまなレースカテゴリーを対象としてシーズンを通して最も劇的な瞬間に贈られるもので、ファン投票によって決められる。今年はハミルトンがイギリスGPで見せたオーバーテイクが選ばれた。

「2022年をルイスの隣で過ごしたことは大きな経験だった」ラッセル、F1タイトル争いに向け準備万端と語る

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、チームでの2年目に向けて高い目標を掲げている。彼は2023年に世界チャンピオンに挑戦するのに「準備は万全」だと主張している。

 ラッセルは2019年のオーストラリアGPでウイリアムズからF1デビューを飾って3シーズンを過ごした後、2022年初めにメルセデスへの昇格を果たした。今年のラッセルは、第21戦ブラジルGPでのF1初優勝も含め、表彰台に8回登壇。最終的なドライバーズランキングでは、ルイス・ハミルトンのふたつ上の4位につけた。

FIA、物議を醸したメルセデスF1のフロントウイングを2023年レギュレーションで禁止

 FIAが発表した2023年F1技術レギュレーション最新版により、メルセデスが2022年アメリカGPに持ち込み、結局使用しなかったフロントウイングデザインが、正式に禁止されたことが明らかになった。

 メルセデスは、アメリカにいくつかのアップデートを持ち込んだが、新フロントウイングについては、導入を見合わせた。通常どおりの手続きとして、メルセデスはこのウイングを製造する前にFIAの許可を得ていたものの、レギュレーション上、問題がある懸念が生じたためだった。

シーズンを通して復調を見せたチームを「誇りに思う」とメルセデスF1代表。2022年は失敗と間違いから学ぶ1年に

 メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、チームにとって非常に期待はずれだった2022年シーズンについて前向きな解釈をしており、前進するためには失敗しなければならないと説明している。

 メルセデスは2021年まで8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得し、ハイブリッド時代を支配していたが、2022年はマシンの問題によってレッドブルとフェラーリに次ぐ3位に落ちてしまった。また、ルイス・ハミルトンにとっては2007年のF1デビュー以来初めてレースで優勝できなかったシーズンとなったが、チームメイトのジョージ・ラッセルは第21戦ブラジルGPで優勝を飾ることができた。