メルセデスF1代表、元フェラーリ代表ビノット加入の可能性を否定「過去2年間であまりにも多くのヒビが入った」

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、フェラーリの元チーム代表であるマッティア・ビノットを今後メルセデスで起用する可能性を否定し、彼らの間には「あまりに多くのヒビが入っている」と主張している。

 在任中、ビノットはフェラーリの好転と、今年のF1タイトル候補としての復活を監督してきた。だが過去4年間フェラーリの指揮を執ってきたビノットは、11月末にフェラーリ会長のジョン・エルカーンに辞意を伝えた。

フェラーリの2023年用エンジンはパフォーマンスが向上「競争力があるなら我々にとってもプラスだ」とハースF1代表

 ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、フェラーリから2023年のパワーユニットが「爆弾級」のものになると伝えられたと明かした。

 2021年に、フェラーリのエンジニアたちは、大幅なパフォーマンス向上をもたらす2022年の新エンジン開発のためにたゆまぬ努力を続けた。実際に新しいエンジンは、旧仕様のものと比較すると大きく進歩したことが証明された。しかしながら、新エンジンはパフォーマンスが上がったものの、夏には故障が発生するようになり、フェラーリは取り返しのつかない問題が起きることを避けるために、出力を落とさざるを得なかった。

レッドブルF1のマルコ「2023年に最大のライバルとなるのはメルセデス&ハミルトン」

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2023年にチームの最大のライバルになるのは、フェラーリよりもメルセデスであると予想している。

 8年間にわたりF1コンストラクターズタイトルを獲得し続けたメルセデスだが、F1新レギュレーションが導入された2022年、新世代マシンの開発に躓き、低迷。7度のF1王者ルイス・ハミルトンは、F1キャリアで初めて勝利のないシーズンを過ごすことになった。

フェラーリF1のルクレール、2022年の敗因を「タイヤマネジメント、戦略、信頼性に問題があった」と説明

 2022年、シャルル・ルクレールとフェラーリF1は、力強いシーズンスタートを切った。序盤3戦のうち2戦で優勝し、第3戦オーストラリアGP終了時点では、タイトル争いで大きくリード。ルクレールは71ポイントを稼ぎ、2位につけたメルセデスのジョージ・ラッセル(37ポイント)のほぼ2倍のポイントを獲得していた。