初陣は3位、ヒョンデ新代表アビテブール「表彰台は嬉しいが、もっとペースが必要」/WRCモンテカルロ

 ヒョンデ・モータースポーツの新代表に就任して以来、初めてWRC世界ラリー選手権の週末を過ごしたシリル・アビテブールは、トヨタ勢の後方でティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がポディウムフィニッシュを果たした後、「3位は悪いスタートではない。しかし、優勝と選手権タイトルのために戦うという大きなビジョンを見失ってはいけない」と述べた。

 代表不在のなか実質的にチームを率いていたジュリアン・モンセ副代表に替わり、2023年からヒョンデ・シェル・モビスWRTの新しいチーム代表に就任したアビテブール。2020年以来のタイトル獲得を狙う韓国のブランドは体制を新たに、1月19~22日にモナコとフランスで開催されたラリー・モンテカルロに臨んだ。

ヒョンデのF1プロジェクトについて聞かれたアビテブール代表、“現時点では”計画はないと否定

 ヒョンデ・モータースポーツのチーム代表に就任したシリル・アビテブールが、同社がF1参戦を検討する可能性について聞かれ、現時点ではラリーに集中しているとしながらも、長期的に見た場合、100パーセントないとはいえないと示唆した。

 2026年にF1パワーユニット(PU)レギュレーションが大幅に変更されることで、アウディがF1参入を決定した。他にもいくつか参戦がうわさされたメーカーのなかに、ヒョンデが含まれていた。

ヒョンデ・モータースポーツ、シリル・アビテブールのチーム新代表就任を発表

 1月12日、ヒョンデ・モータースポーツは、ケータハムF1のチーム代表やルノーF1でマネージングディレクターを務めたシリル・アビテブールがチームの新代表に就任したことを明らかにした。

 45歳のフランス人はドイツ、アルゼナウに拠点を置くチームに加わることになる。アビテブールが、ヒョンデが行うWRC世界ラリー選手権での活動をはじめ、ラリーやツーリングカーの分野でのカスタマーレーシング・プログラムの責任者となることで、韓国のメーカーはヒョンデ・モータースポーツの事業を強化したい考えだ。