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 驚きの新型車登場やスクープ情報が続くトヨタ。そして、なんと2025年にスープラがEVになって登場するとの情報が飛び込んできた! 驚きの6代目スープラ開発計画についてベストカースクープ班が掴む最新情報をお届け!!

※本稿は2023年1月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年2月10日号

■GRスープラはEVに生まれ変わる!?

EVスープラはミドシップスポーツのようなデザインという目撃情報がある。リア駆動、450〜500ps級の2シーター本格スポーツとなりそうだ(画像はベストカーによる予想CG)
EVスープラはミドシップスポーツのようなデザインという目撃情報がある。リア駆動、450〜500ps級の2シーター本格スポーツとなりそうだ(画像はベストカーによる予想CG)

 このところトヨタ&レクサスの驚くべき情報が次々に入ってきて落ち着くヒマのないBCスクープだが、2023年もその勢いは続いている。今度はGRスープラ。結論から先に書くと、2025年にEV(電気自動車)に生まれ変わるという!

 GRスープラは今年中に550psに大幅にパワーアップした直6、3Lツインターボエンジンを搭載するGRMN仕様が登場し、それが最終モデルとなって2025年に生産を終了する。それは、これまでのBCスクープで何度か報じてきたとおりで、その計画が変わったという情報はない。
 
 日本を含む世界主要各国の電動化目標もあって、GRスープラはそれにて終了。あとは美しき思い出としてクルマ好きの心の中に生き続けると想像していたのだが、トヨタの戦略は、そのはるか斜め上を行っていた。

 GRスープラは電動車、しかもハイブリッドでもなくEVで新たな歴史を紡ぎ始める。トヨタはそう決断したのだ。

■EVスープラに使われるプラットフォームの行方は!?

EVスープラのプラットフォームがどうなるかの予測は難しい。e-TNGA(写真)の改良版の可能性が高い
EVスープラのプラットフォームがどうなるかの予測は難しい。e-TNGA(写真)の改良版の可能性が高い

 EVに生まれ変わることはわかったが、それがどんな内容なのか、その詳しい情報はまだ入っていない。現在判明していることを列記すると、1. 後輪駆動、2. ミドシップスポーツを思わせるデザイン、3. 6代目GRスープラとして登場するということになる。

 普通に考えれば、bZ4Xから始まったEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を使ったクルマになると捉えるのが自然だが、今、トヨタはそのEV戦略の見直しを始めている。

 高コストで効率があまりよくなく、狙ったパフォーマンスが引き出せないといった技術的な課題と、中国を徹底的に排除し、EVの補助金をアメリカ国内で製造したクルマにしか適用させない米インフレ抑制法の成立など、e-TNGA開発時には想定していなかった外部要因が重なり合って、トヨタのEV戦略は計画どおりに進んでいないからだ。

 それゆえ、これからのEVに関しては外部では窺い知れない新たな動きが頻発する可能性が高いのだ。

 ただ、ひとつ言えるのは、車載用電池の手当ては計画どおりに進んでいるということ。

 昨年8月に約56億ドル(1ドル133円換算で約7450億円)を投資し、2024〜26年のEV用車載電池の生産を開始すると発表。

 日本とアメリカで最大40GWhの生産増強を目指すとしており、2025年と言われるEVスープラも車載電池に関してはメドがついていると思われる。問題はプラットフォームをどうするかということなのだ。

■MTも新世代ステアリングも搭載か?

スープラを名乗るのだから、ミドルクラス以上のスポーツカーになるはず。最新技術が惜しみなく投入されそうだ(画像はベストカーによる予想CG)
スープラを名乗るのだから、ミドルクラス以上のスポーツカーになるはず。最新技術が惜しみなく投入されそうだ(画像はベストカーによる予想CG)

 難しい話が続いてしまった。ここからは周辺取材で見えてきたEVスープラの未来像を予測していこう。

 まず後輪駆動で開発されているという事実に、トヨタが本気でEV新時代のスープラとして考えていることがわかる。前輪駆動や4輪駆動では「ただ車名をスープラにしただけ」と捉えられかねないが、その心配はない。
 
 となれば、当然パワーも相応のものが用意され、450〜500ps級の駆動用モーターが搭載されそうだ。

 興味深いのは、トヨタはEV用の擬似MTを開発していること。実際には変速機はなく(EVには必要ない)、MTのようなドライブ感覚を得られるというもので、フェイクと言えばそれまでだが、EVでも従来のスポーツカーのような走りを提供したいという思いがあればこその技術で、EVスープラにぜひ採用してもらいたいシステム。2025年なら間に合う可能性は高い。

 また、ミドシップスポーツのようなデザインという目撃情報からはGTカーではなく、本格的な2シータースポーツであることが読み取れる。つまり、現在のGRスープラの流れを汲むモデルということで、この点でもスープラの名を継承する資格あり、ということになる。

 2025年であれば、現在は法規上の問題で日本市場では使用できていないステアバイワイヤの可変ギアレシオの異形ステアリングも採用されそうだ。航空機の操縦桿を思わせる形状のステアリングで、その未来感は相当なもの。これも新時代のスープラにふさわしいアイテムと言える。

 もちろん、極秘で進められている新技術はほかにもたくさんあるだろう。トヨタを代表するスポーツカーのスープラだからこそ、投入するのにふさわしい技術が数多くスタンバイしているというわけだ。

■LFAIIの計画はどうなっている!?

EVスープラと同時にレクサスLFAIIの開発も進んでいる。まずPHEVで登場し、そのあとEVを追加設定(画像はベストカーによる予想CG)
EVスープラと同時にレクサスLFAIIの開発も進んでいる。まずPHEVで登場し、そのあとEVを追加設定(画像はベストカーによる予想CG)

 今回入手したEVスープラの情報には、もうひとつ重大な報告が加えられていて、それは何度か報じてきたレクサスLFAIIに関するもの。

 LFAIIはEVスープラに続いて登場させる計画が進んでいて、まずはガソリンターボのPHEVでリリースし、数年後にEVを加えるスケジュールだという。PHEVはFRで、EVは4WDになるというのが最新情報だ。早くて2025年末、遅くとも2026年にはデビューすることになりそうだ。

 LFAIIに関しては、さらに情報を集めて続報することを約束しておくが、まずはEVスープラの存在に注目しておきたい。デビューは2年後の2025年。今秋のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)でこのクルマを示唆するコンセプトカーが出展される可能性もありそうだ。

■2025年以降はEVスポーツウォーズが激化する!

昨年11月、突如動画と静止画で公開されたマツダ「ビジョンスタディモデル」。説明は何もないが、EVスポーツの可能性大だ
昨年11月、突如動画と静止画で公開されたマツダ「ビジョンスタディモデル」。説明は何もないが、EVスポーツの可能性大だ

 EVスポーツを計画しているのはトヨタ&レクサスだけではない。日産、ホンダ、スバル、マツダが未来のEVスポーツを示唆するモデルを公開している。

 最も新しいのはマツダで、昨年11月の中期経営計画発表会見で「ビジョンスタディモデル」という名のスポーツカーを動画と静止画でチラ見せ。これがEVである可能性は高く、極秘に開発が進んでいるのは確実だ。

【画像ギャラリー】寝耳に水!? なトヨタEVスープラの予想CGをチェック!!(21枚)画像ギャラリー

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