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 2022年も残すところあと少し。しかし、WRC世界ラリー選手権は来月2023年1月から、早くも新たなシーズンの開幕を迎えます。そこで短いオフの間に、2022年シーズンの戦いを各イベントのダイジェスト動画で振り返っていきたいと思います。順番は年間13戦のアクセスランキング下位から上位に向かうカウントダウン式。今回は第6位と第7位です。

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■7位:第3戦ラリー・クロアチア

 WRC初開催となった2021年に続き、2年連続で行われたラリー・クロアチア。シーズン序盤の第3戦の舞台となったこのイベントは、前戦のスウェーデンでシーズン1勝目を挙げたカッレ・ロバンペラ選手(トヨタGRヤリス・ラリー1)が雨中のラリー初日から独走態勢に入りました。

 しかし、ロバンペラ選手は競技2日目にタイヤトラブルに見舞われタイムを失い、最終日には突然降り出した雨の影響を受けてオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)選手に逆転を許してしいます。

 最終ステージを前に順位が入れ替わった両者のタイム差は1.4秒と非常に小さく、どちらが勝ってもおかしくない状況でした。そんななか21歳(当時)のフィンランド人は、2019年のチャンピオンを相手に5.6秒速いタイムを刻み再逆転に成功。鬼神の走りで見事シーズン2勝目を連勝で飾ってみせました。

●2022年WRC第3戦クロアチアまとめ

■WRC2022 Rd.3 Croatia Rally

2位、3位表彰台を獲得したヒョンデ・シェル・モビスWRT(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
2位、3位表彰台を獲得したヒョンデ・シェル・モビスWRT(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア

■6位:第11戦ラリー・ニュージーランド

 南半球のニュージーランドで2012年以来、10年ぶりとなるWRC開催となったラリー・ニュージーランド。この会期中、断続的に降った雨は新チャンピオン候補にとっては“恵みの雨”となりました。

 グラベル(未舗装路)の掃除役から開放されたロバンペラ選手はラリーの序盤から好位置につけると、22歳の誕生日となった10月1日のデイ3で総合首位に浮上。翌2日の最終日も安定した速さをみせ、シーズン6勝目をマークするとともに史上最年少22歳1日でWRCドライバーズチャンピオンのタイトルを獲得しました。ちなみに、以前までのレコードはコリン・マクレーの27歳109日でした。

●2022年WRC第11戦ニュージーランドまとめ

■Rally Review | WRC Repco Rally New Zealand 2022

ワン・ツー・フィニッシュを決めたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組とセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組 2022年WRC第11戦ラリー・ニュージーランド
ワン・ツー・フィニッシュを決めたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組とセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組 2022年WRC第11戦ラリー・ニュージーランド