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 エミル・フレイ・レーシングは、ランボルギーニでの4年間の活動の後、使用するマシンのブランドをフェラーリにスイッチすることを発表した。

 スイスのチームは、2019年にランボルギーニ・ウラカンGT3エボでのキャンペーンを開始し、翌年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパへの復帰に先立ってエントリーしたインターナショナルGTオープンでタイトルを獲得した。

 その後同チームはSROモータースポーツ・グループが運営するシリーズでランボルギーニGT3を走らせたほか、ADAC GTマスターズにも進出し2022年にはチームタイトルを獲得している。

 そんなエミル・フレイ・レーシングはGT3メーカーの変更をアナウンスしたものの、2023年のプログラムについてはまだ明らかにしていない。

「2022年10月よりエミル・フレイ・グループとして、ミュンヘンにおけるフェラーリ・ブランドの代表として認可された」と、チーム代表のロレンツ・フレイ・ヒルティはブランド変更の内情を説明した。

「レースでもフェラーリと一緒に仕事ができることをうれしく思う」

「シーズン開幕までは残りわずかだ。しかし、新車のフェラーリ296 GT3と我々のGT3での長い経験によって、初戦までに充分な準備ができると確信している」

 一方、フレイ・ヒルティは、ランボルギーニとの契約期間中の「信頼と良好な協力関係」に感謝している。

 エミル・フレイ・レーシングは4年前にランボルギーニのカスタマーチームとなり、それ以前はレクサスとジャガーのマシンでGT3プログラムを行っていた。ただし、後者は自社開発のマシンだった。

 ウラカンGT3エボを使用していた間、チームはGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのプロチームへと成長。ランボルギーニ・ワークスドライバーをラインアップに加え、エンデュランスカップで2度の表彰台を獲得した。

 また2021年のシルバーカップでは、エンデュランスカップ、スプリントカップ、総合のチャンピオンシップにおいて“ハットトリック”を達成している。