1月21日、モナコとフランスで開催されているWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』はデイ3のSS9~14が行われ、TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位を堅持している。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手で競技3日目のステージを走破した。伝統のラリー3日目を終えた各陣営から発表されたドライバーコメントは以下のとおりだ。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合5番手
「(路面が)かなりダーティーで手こずった。僕にとっては難しいステージで、(パワーステアリングのせいで)最悪のステージだった」
「次のステージはもう少し(速度域が)速くなるだろうから、もっとよくなるはずだ」
※SS13後インタビューより
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイリタイア
「凍ってたんだ……」
「(――直せそうですか?)いいや、無理だろう」
※SS9後インタビューより
●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合29番手
「たくさんの観客がいたね! 一日中とてもドライで素晴らしかった。(SS14について)高速セクションではほとんど何も見えなかったが、(走りは)日中よりマシだった。僕は満足しているよ!」
※SS14後インタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手
「僕たちは改善したと思う。何度かよいタイムを出すことができた。まだ3番手だから、今日のステージでプッシュする必要があった。両方のループで全力を尽くしたが、これ以上のことはできなかった」
「僕たちは今、カッレ(・ロバンペラ)から16秒差をつけられている。純粋なスピードでは彼に追いつけるとは思わない。僕たちは少し下回っているが、それでも努力を続けていく。基本的に、ドライコンディションではマシンの動きが激しすぎた。明日はまたチュリニ峠での走行がある。今回は日中だ。楽しいことになるだろうね!」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合8番手
「さらにポジティブな一日だった。ひと晩かけてセッティングを変更したが、それが僕にとってうまくいった。前にも言ったように、フィーリングは悪くなかったけど、タイムが出なかったんだ」
「今日は金曜日と同じようにドライビングを始めたけれど、マシンはもっと速く行けそうだったし、ハードにプッシュしても安全だった。だからタイムが急に改善した。僕たちはステージ優勝もしていないし、ティエリー(・ヌービル)のタイムには及ばないけれど、前よりは近づいているので期待できる方向へ進んでいる」
「まだ限界を見極めていないけれど、今でははるかにポテンシャルがある。目標はここから改善を続けることだ」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合7番手
「今日はハイブリッドシステムに問題があったが、今週末は全体的に望むペースが出ていないことを認識しているくらいには僕は現実的だ。セッティングを改善しようとしたが、解決策を見つけるためのものはまだ見つかっていない」
「こうしたステージで自信を持つために必要なフィーリングを感じられないんだ。もっと上位になることを望んでいたけれど、そうなっていないのは残念だ。うまくいけば明日は違う展開になるかもしれないけれど、様子を見る必要があるね」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「とても良い一日だった。今朝はすぐに良いタイムを出すことができた。出走順が後方になったことでレーシングラインのグリップが良くなったので、少し楽に感じました」
「クルマのフィーリングも良く、午後のステージに向けてセッティングを変更する必要はなかった。午後は路面が非常に汚れていて少し苦労したけれど、暗闇の中での最終ステージはとても良い走りができた。路面が少しクリーンになっていたので、プッシュすることにしたんだ」
「明日のステージはそれほど得意ではないですし、セブ(セバスチャン・オジエ)が熟知しているステージなので、彼に追いつくチャンスはないと考えている。セブはきっと速いだろうし、タイム差をつけられるような場所もあまり多くなさそうだ。だから、自分たちのペースと順位を守ることに専念するつもりだよ」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合4番手
「長かったけど、全体的にはとても良い一日だった。ドライビングとクルマの良いフィーリングを楽しむことができた。午前中は他の多くのクルマと異なるタイヤ選択をしたけれど、路面が荒れていたことでループの終盤で少し苦しくなった」
「午後は汚れた路面で少しタイムを失ってしまい、少々フラストレーションを感じた。速く走るために必要なリスクを冒すことができなかったんだ。明日は良いステージがあるし、天候がどうなるのかも気になるところだね」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「今日も良い一日だった。ステージはコーナーのインカットによるリスクがもっとも高いと分かっていたし、自分たちの立場的に大きなリスクは取りたくなかった。ベストタイムを記録しても何もプラスにならないし、すでに充分なタイム差があったので、それをマネージすることに努めた。タイムを失うことを覚悟してでも、リスクを最小限に抑えようとしたんだ」
「予定どおり非常にクリーンなドライビングができたし、一日を最後まで走り切ることができたので良かった。今日はカッレ(・ロバンペラ)がとてもいい仕事をしてくれたので、チームとしてワン・ツー・フィニッシュを狙える位置にいる。それでも、明日はまだ4本のステージが残っているから、最後まで仕事をやり遂げなければならない」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合6番手
「デイ3を終えて総合6位。インカットが多くグラベルも沢山でてきて、パンクのリスクなど難しい一日だった。明日はいよいよ最終日!」
※Twitterより