レッドブル・ジュニアチームは、2023年シーズンのドライバーラインアップを発表した。チームのプレスリリースによると、今年は日本人ドライバー2名を含む12名のドライバーが所属するという。
まず、合計6名の若手ドライバーたちが、レッドブルの名を背負ってFIA F2を戦う。3名は新人で、それ以外の3名はこのカテゴリーで2シーズン目を迎える。
2023年よりF2に昇格するのは、アイザック・ハジャル、ジャック・クロフォード、ゼイン・マロニーの3人だ。アルジェリア系フランス人で18歳のハジャルは、F3時代と同じくハイテックGPに所属する。2022年のF3を7位でフィニッシュしたクロフォードは、プレマ・レーシングからハイテックGPに移籍する。マロニーはバルバドス出身で、レッドブル・レーシングのリザーブドライバーにも指名されている。マロニーはカーリンで才能を披露し、同じくレッドブルのジュニアドライバーであるエンツォ・フィッティパルディと直接対決することになるだろう。
F2に継続参戦するのは、岩佐歩夢、エンツォ・フィッティパルディ、デニス・ハウガーだ。岩佐は今年もダムスに所属し、チームメイトはフェラーリの育成ドライバーであるアーサー・ルクレールとなる。
2度のF1世界チャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディの孫であるエンツォは、昨シーズンにF2で好成績を上げており、同シリーズでの2シーズン目ではタイトル獲得を狙うつもりだ。
ノルウェー出身で19歳のハウガーは、プレマから参戦したF2で期待はずれのルーキーイヤーを過ごしたが、幸運にも2023年のラインアップに選出された。しかしハウガーは、妥協を許さないヘルムート・マルコから3回目のチャンスを与えられることはなさそうだ。ハウガーは今年、確実にレベルを上げる必要がある。
今年新たにレッドブル・ジュニアチームに加入したセバスチャン・モントーヤは、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの息子だ。彼はハイテックGPからFIA F3デビューを飾る。セバスチャンは、同じくハイテックGPからフォーミュラ・リージョナル・ミドル・イーストにも参戦予定だ。
なお、レッドブル・レーシングとアルファタウリの公式リザーブドライバーであるリアム・ローソンは、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦することが決まっている。
そのほかのドライバーについては、荒尾創大は英国GB3選手権、イギリス出身のアービッド・リンドブラッドはUAE F4とイタリアF4、フランス出身のエンツォ・ドゥリニィがスペインF4、タイ出身のエンツォ・タルンヴァニチュクルがカートのFIAヨーロピアン&ワールドチャンピオンシップに参戦することが明らかになっている。