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 今後15年、F1開幕戦はバーレーン、オーストラリア、サウジアラビアが交代で務める見通してあることが分かった。

 ビクトリア州政府が、オーストラリアGPは2035年までの現契約をさらに2年延長したこと、2037年までのなかで少なくとも4回、シーズン開幕戦として開催するということを明らかにした。また、2024年に関しては「ラマダンを配慮して、サウジアラビアが開幕戦を務める」とも、ビクトリア州政府の声明には記されている。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・ストリート・サーキット
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・ストリート・サーキット

 2024年、イスラム教のしきたりであるラマダンの期間は、3月10日から1カ月続く。そのため、サウジアラビアは、その前の時期、つまり3月3日に行われるものと考えられている。バーレーンは4月中旬以降にしか開催できないため、サウジアラビアの後にオーストラリアで開催し、その後の3月末に一戦を組み込まなければならない。F1 CEOステファノ・ドメニカリは、その調整に頭を悩ませている。ヨーロッパではこの時期はまだ気温が低すぎるため、シンガポールを通常の時期より半年早めてここに組み込み、続けて日本GPを開催するというのが選択肢のひとつだ。それができれば、10月にバーレーンとカタールを連戦で開催することが可能になる。

 2025年にはオーストラリアGPが開幕戦を務めることになるだろう。そして3月末にラマダンが終了した後に、バーレーンとサウジアラビアが連戦で組み込まれる可能性が高い。2026年の開幕戦はバーレーンで行われ、その前のプレシーズンテストも同地で開催される。2024年と2025年のプレシーズンテストについては、スペイン・バルセロナが開催を希望している。

 F1の関係者によると、2027年から2037年の開幕戦は、メルボルンが3回、残りはバーレーンとサウジアラビアが務める予定だという。一方、シーズン最終戦については、現契約が続く2030年末まで、アブダビが開催の権利を保持している。