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 1月17日、MotoGPに参戦しているモンスターエナジー・ヤマハMotoGPは、インドネシア・ジャカルタで2023年シーズンに使用するMotoGPマシン『ヤマハYZR-M1』のカラーリングを公開した。その発表会でライダーのファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデリなどが意気込みを語った。

 今季もヤマハファクトリーはモンスターエナジー・ヤマハMotoGPとしてMotoGPクラスを戦う。サテライトチームはなく1チーム2台体制となるが、テストライダーのカル・クラッチローとともに再びチャンピオンを目指していく。

 2023年型マシンのカラーリングは、メインはモンスターエナジー・ブラックとヤマハファクトリーレーシング・ブルーで大きな変更はないが、グレーが追加され、カモフラージュ柄が採用された。スクリーン横にはBeta Toolsのロゴが強調され、モンスターエナジーのロゴ(モンスター・クロー)がカウルに掲げられている。

 そんなマシンカラー、2023年シーズンについて、鷲見崇宏氏、リン・ジャービス氏、ライダーのクアルタラロ、モルビデリが語った。

2023MotoGP:ファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2023MotoGP:ファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

■鷲見崇宏(ヤマハ発動機株式会社 MS開発部長、ヤマハ・モーター・レーシング社長)
「ヤマハ発動機のMS開発部門は昨年のバレンシアテストのあと、さらなる前進を目指して仕事を続けてきました。今年、再びMotoGP世界選手権タイトルを獲得することを目標に、ライダーとチームのフィードバックをもとにマシンに改良を加えてきたのです。支援してくださる皆さま、当社社員の感動創造に対する精力的な取り組みに感謝します」

「私たちはまっさら気持ちで、前向きに今シーズンをスタートします。MotoGPのレベルはかつてないほど高くなっており、全42レースへのスケジュール変更によりライダーとマシンへの要求は新たなレベルが求められますが、チャレンジへの準備は整っています。クアルタラロ選手、モルビデリ選手、そしてファクトリーチーム・スタッフたちはモチベーションにあふれており、世界中のMotoGPファンを喜ばせる多くのエキサイティングなレースをお届けします」

■リン・ジャービス(Yamaha Motor Racingマネージングダイレクター、Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表)
「昨年、チームはハイレベルな戦いと課題に直面しながらも多くの成功を収めることができた。そのなかでもカタルーニャGPでモンスターエナジー(Monster Energy)社とのパートナーシップの契約延長が決定したことは非常に重要で、その決勝ではクアルタラロ選手が優勝を果たしている。その瞬間、モンスターエナジー社の継続的サポートとチームへの信頼に感謝するとともに、ヤマハ発動機とモンスターエナジー社の絆をより一層、強固にするための新たなチャンスを探る未来に興奮を覚えた」

「今年はモンスターエナジー社がスポンサーになって11年目、タイトルスポンサーになって5年目のシーズンだ。この機会は新しいカラーリングと再出発にふさわしいもので、2023シーズンのMotoGPタイトル獲得を目指す取り組みともマッチしている。この新しいカラーリングは、ヤマハとモンスターエナジー社による強力でグローバルな連携の一環として、モトクロスとスーパークロスのファクトリー・チームでも採用し、私たちの団結力を示すことになる」

「また、私たちと長期的にパートナーシップを結んできた多くの公式チーム・スポンサー、パートナー、サプライヤーに感謝している。モーターサイクルレースのトップクラスでの戦いはますます厳しいものになるが、私たちはスポンサーの献身と熱意に支えられてタイトル奪還に集中することができるのだ。ハードなレース日程とスプリントレースの追加により、MotoGPテストのスタートと同時に集中力、適応力、効率性が求められることになる」

2023MotoGP:ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2023MotoGP:ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

■ファビオ・クアルタラロ
「モトクロスの練習中に手を怪我してしまったため、冬休みのプランは予定通りに進まなかった。それでも休むことなく努力を続けている。2023シーズンに向けて万全の体調で臨むため、有酸素運動に励んできた。手の怪我も今は完治しているから、もう一度タイトル獲得を目指す準備ができていると感じている」

「カモフラージュ柄を採用した新しいカラーリングは、いい感じの変化になっている。外観がとても気に入っているし、変化させることは良いことだと思う。しかしそれ以上に、早くライディングしたい気持ちが強く、セパンで行われる2023年型YZR-M1のテストを楽しみにしている。僕たちは今シーズンも同様、ハードワークするよ」

「2022シーズンには多くのことを学んだ。そして僕は今、もう一度タイトルを目指して戦いたい。ファンの皆さんは冬の間にたくさんのメッセージを送ってくれるなど、とても温かくサポートしてくれている。今シーズンもサーキットで彼らに会うのが楽しみだ。一緒に楽しもう!」

2023MotoGP:フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2023MotoGP:フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

■フランコ・モルビデリ
「僕たちは今日、新しいカラーリングとともに新たなスタートを切った。すべてはゼロに戻り、どんなことも可能になるから非常にワクワクしている。2022シーズンは終盤でフィーリングを向上させることができた。このあとは来るウインターテストで良い仕事をして、3月のポルトガルGPからはじまる新シーズンに備えることが重要だ」

「レースの形式が変わり、ライダーとチームは慣れるまでに少し時間が必要になるが、ファンが楽しめるものなのでポジティブな変化として受け止めている。今日のディーラー・ミーティングでサポートしてくれたインドネシアのファンにお礼を言いたい。彼らの情熱が僕たちを後押ししてくれたので、2023シーズンを最高の形でスタートしたいと思っているよ」