パット・シモンズは、2022年末に引退を予定していたにもかかわらず、F1のチーフテクニカルオフィサーの職に今後しばらく留まる予定であることを明らかにした。
1990年代にミハエル・シューマッハーのレースエンジニアだったシモンズは、その後ベネトンでテクニカルディレクターとなり、2013年から2016年までウイリアムズでチーフテクニカルオフィサーを務めた後、F1の経営陣に加わった。シモンズは2017年にF1で技術分野の仕事に取り組み始め、2022年初めに施行された新レギュレーションの導入を完了させた。
シモンズは、ロス・ブラウンがモータースポーツ担当マネージングディレクターを退任するのと同時期の2022年末に引退するものと思われていた。しかし、今後しばらくはまだ職務に留まるつもりだと語っている。
「昨年夏に引退する計画があった」とシモンズは先週開催されたオートスポーツ・インターナショナルのビジネスフォーラムで明かした。
「実は1年前に辞表を出していた。こういうことは考えておかなければならない」
シモンズは、F1のCEOのステファノ・ドメニカリと状況について話し合った結果、考えを変えたと語った。
「私の辞表は受け入れられたが、ステファノがそのことを聞きつけて、私に言った。『それはよい考えではないと思うね!』とね」
「そういうわけで私はまだここにいて仕事をしている。まだしばらくはこうしているだろう」
つまりシモンズは2026年に施行される次のルール改正において、FIAのシングルシーター技術担当責任者のニコラス・トンバジスと協力し、中心的な役割を果たすことになるということだ。