2023年シーズンはアストンマーティンF1に移籍するフェルナンド・アロンソは、アブダビで行われた初テストを終え、メルセデス製パワーユニット(PU)のポテンシャルの高さを感じたようだ。
2021年のF1復帰以来、2年をアルピーヌで過ごしたアロンソは、来季アストンマーティンに移籍する。アロンソはアビダビでの最終戦を終えると、早速新チームからピレリのタイヤテストに参加。『Sport1』によると、初走行を終えた彼の口から飛び出したのは、パワーユニットに関するコメントだった。
「エンジンの走行距離を聞かされたときは、ちょっと心配になったよ。なぜなら、この数字は僕の基準からすると少し高かったんだ」
今シーズン大きくパワーユニット性能を向上させたといわれるアルピーヌ陣営だが、その代償として信頼性を失うことになった。アロンソはパワーユニットトラブルによって大量のポイントを失ってきたとして公然とチーム批判を繰り返し、最終戦アブダビGPもトラブルによりリタイア。長年のライバルだったセバスチャン・ベッテルの引退をドーナツターンで飾るという約束も果たせなかった。
度重なるマシントラブルに悩まされたきたアロンソにとって、やはりパワーユニットの性能と信頼性は気になるところだが、彼はこのテストで無事に97周を走破している。アルピーヌにおける基準よりも走行距離を重ねたエンジンで500km以上の走行を重ねられたことに満足したアロンソは、「エンジンは間違いなく優れている」とコメントを残した。
アロンソはF1がパワーユニット時代に突入してから、フェラーリ、ホンダ、ルノーのパワーユニットを使用してきた。メルセデス製パワーユニットを搭載したマシンで戦うのは2023年シーズンが初めてとなる。