2023年にスタートする女性ドライバーのみが参加するレースシリーズ『F1アカデミー』に、5チームがエントリーし、2023年から2025年シーズンを戦うことが決定した。
F1アカデミーは、才能ある若い女性ドライバーが、F3、F2、F1といったシングルシーター・シリーズのなかでステップアップしていくことを支援することを目的として新設された。低予算での参戦を可能にすることを目指す同シリーズは、1台につき15万ユーロ(約2000万円)の補助金を出し、ドライバーが同額を用意し、各チームが残りの予算を負担する仕組みとなっている。2023年の最初のシーズンには、7大会が実施され、1大会3レース制で合計21レースが行われる予定だ。使用されるシャシーはタトゥースT421で、オートテクニカが165馬力のターボエンジンを供給、タイヤはF1と同じくピレリが使用される。
2023年から始まる最初の3シーズンには、F2とF3で実績のあるARTグランプリ、プレマ・レーシング、MPモータースポーツ、カーリン、カンポス・レーシングがそれぞれ3台ずつをエントリーしたことが、12月16日に発表された。2023年カレンダーとドライバーラインナップは、後日発表される。
F1の会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは、「来年、F1アカデミーに参戦する5チームを発表することができることをうれしく思う」とコメントした。
「チームは、若く才能ある女性たちに対し、競争力の高いモータースポーツへの旅路を始めるためのこの素晴らしい機会を提供する」
「すべての人々が大志に向かって進むチャンスを得ること、前進し、向上するために必要なサポートとガイダンスを得ることが重要であると、我々は信じている。F1アカデミーは、モータースポーツにおける多様性とその存在を高めるという我々の計画の重要な一部である。初シーズンの2023年を楽しみにしている」
F1アカデミーのゼネラルマネージャーであるブルーノ・ミシェルは、「F1アカデミーの2023年から3年間に参入する5チームを発表できてうれしく思う」と語った。
「彼らのことはよく知っており、長年にわたってそれぞれのチームと協力関係を築いてきた」
「若手ドライバーの開拓と育成において豊富な経験と専門知識を持つことで知られているチームだ。彼らは、F1アカデミーに参戦するドライバーたちに技術的に成長するための鍵を与え、将来に向けた心身の準備を整えるための手助けをしてくれるものと、私は全面的に信頼している」