12月13日、ランボルギーニは、同社のGT3ジュニア・プログラムに所属する根本悠生、ダニー・フォーマル、マキシミリアン・ポールの3名を、ヤング・プロフェッショナル・ドライバーに選出したと発表した。
ランボルギーニのモータースポーツ部門『スクアドラ・コルセ』は、11月7〜8日にポルトガル・ポルティマオのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで、同社の育成ドライバーを対象としたシュートアウトを実施。GT3ジュニア・プログラムからは15名、ヤング・ドライバー・プログラムからは23名のドライバーが参加した。
ラファエレ・ジャンマリアが率いるランボルギーニ・スクアドラ・コルセの技術スタッフが、2022年シーズンの成績とシュートアウトの結果の双方の観点から計38名のドライバーを評価。その結果、2022年のインターナショナルGTオープンのチャンピオンとなったイタリア人、レオナルド・プルチーニがファクトリードライバーに昇格。
そして、日本から単身渡欧し、ヨーロッパのGTレースへ挑戦を続ける根本悠生と、ダニー・フォーマル、マキシミリアン・ポールの3名が、ランボルギーニが新設した『ヤング・プロフェッショナル・ドライバー』に選出されることになった。
この『ヤング・プロフェッショナル・ドライバー』新設について、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのモータースポーツ責任者を務めるジョルジオ・サンナは、「新設された『ヤング・プロフェッショナル・ドライバー』は、優秀なドライバーをより慎重に育成するために導入するもので、スクアドラ・コルセとそのドライバーの成長戦略に沿ったものだ」と説明する。
具体的には、ヤング・プロフェッショナル・ドライバーに選出したドライバーを技術やフィジカル面だけではなく、経済面でもバックアップするというもの。ファクトリードライバーとGT3ジュニア・プログラムの中間に位置し、選出されるドライバーはランボルギーニがプロフェッショナルかつ、ファクトリードライバーの候補としているドライバーに限られる。
育成という枠組みを離れ、ヤング・プロフェッショナル・ドライバーに選出された3名は、2023年からランボルギーニの一員として、世界各地のGTレースに派遣される模様だ。
根本悠生は東京都出身の26歳。日本のFIA-F4を経て、2016年のイタリアGT選手権参戦を皮切りに、ヨーロッパを主戦場にGTレースに参戦。2022年はファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパとイタリアGT選手権に参戦。イタリアGT選手権ではエンデュランスカップのシリーズチャンピオンに輝いている。