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 12月13日、全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーション(JRP)は、『SUPER FORMULA NEXT 50(ゴー)』のプロジェクト発表から約1年が経過するにあたって、その成果報告と2023年の取り組みについてメディア向けの発表会を実施。

 その中で、2023年よりダラーラSF19に新しいボディーワークを装着した『ダラーラSF23』と、再生可能原料を活用したカーボンニュートラル対応レーシングタイヤを導入することを明らかにした。

 1973年の全日本F2000選手権スタートから数え国内トップフォーミュラの50周年目を迎えた2022年より、JRPは『SUPER FORMULA NEXT 50(ゴー)』を掲げ、この先の50年もモータースポーツが持続可能であるよう、さまざまな取り組みを行なってきた。

 なかでも力が入れられていたのが全7回実施されたカーボンニュートラル(CN)開発テスト(次世代車両開発テスト)だ。2022年はレース開催前後の各サーキットにおいて、トヨタエンジン搭載の通称『赤寅』、ホンダエンジン搭載の『白寅』を、それぞれ石浦宏明と塚越広大、2名の開発ドライバーが走らせ、燃料やボディカウル、タイヤなどで新素材を試してきたほか、より魅力的なサウンドを目指した排気音に関する試験、さらには接近戦実現と「速い者が抜ける」ことを目指した新たな空力パッケージの開発などが行われてきた。

 このうち、マシンの後方乱気流(タービュランス)の低減を狙った空力パッケージについては、これまでは既存の車両(ダラーラSF19)においてウイングを寝かせて追従走行を繰り返すことでデータの蓄積。10月26日の鈴鹿テストからは60レース分の走行で得た知見を具現化し、前後ウイング、サイドポンツーン、エンジンカウルなどがSF19とは大きく異なる新デザインのボディワークの実走を開始。その導入時期や名称については大きな注目を集めていた。

 そんな中、13日の発表会において、正式名称は『ダラーラSF23』と新しいボディーワークを装着した車両名が明らかにされ、また2023年シーズンの導入決定が明らかにされた。そして、『ダラーラSF23』の開発と同時に進められてきたヨコハマタイヤの再生可能原料を活用したカーボンニュートラル対応レーシングタイヤが、2023年シーズンよりスーパーフォーミュラでも正式に導入されることが明らかにされている。

 なお、開発テストで検証が進められていたカーボンニュートラルフューエルについては2023年の導入は見送り、「引き続き業界全体の連携を図りながらさまざまな可能性を模索し、テストを継続していく」としている。

スーパーフォーミュラが導入を進める新エアロを装着した開発車両
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テスト2日目、追従走行テストを行うスーパーフォーミュラ開発車両
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10月26日、新たなボディカウルを装着して鈴鹿サーキットでテストを行うスーパーフォーミュラ開発車両
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2023年の正式導入が明らかとなったスーパーフォーミュラの『ダラーラSF23』
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