1月13日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2023で、スバルとスバルテクニカインターナショナル(STI)は2023年のモータースポーツ活動についての概要を発表した。スーパー耐久シリーズでは、2022年から参戦を開始したTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptが2年目の挑戦を行う。
Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、2022年からスーパー耐久ST-Qクラスに参戦を開始した車両で、ORC ROOKIE Racingが投入したORC ROOKIE GR86 CNF Conceptとともにカーボンニュートラルフューエルを使用しながら、レースの場では互いに競い合うことで、あらゆる選択肢について技術開発のスピードを上げることを目標としている。
その初年度となった2022年は、シリーズ中盤戦から2台の争いが激化。通算の勝ち星ではBRZに軍配が上がったものの、GR86が速さをみせればBRZが徹底した軽量化でやり返すなど、ファンにとっても見どころが多いシーズンとなった。
迎える2023年に向けては、すでに2022年最終戦から継続参戦の意向がチームから伝えられていたが、今季もスバルドライビングアカデミーのメンバーを中心に、スバル技術本部の社員が参画。本井雅人スバル研究実験センター長がチーム監督を務める。
「人財育成など、自ら手を動かしていく過程はクルマづくりの大きな進化に繋がりました」と本井監督。
ドライバーは、スーパーGTにも参戦する井口卓人と山内英輝、さらにエンジニアの廣田光一が継続参戦する。車両では、スバル航空宇宙カンパニーと協力して採用した再生カーボンを使用したパーツの追加検討や、アイサイトを中心とした先進安全装備をレース現場で鍛えていくなど、シーズンを通してさまざまな挑戦を続けていく。