マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、ランド・ノリスがシーズンごとに着実にF1で進歩を遂げていることで自信を深めており、今ではマクラーレンのチームとマシンと一体になっていると述べている。
ノリスは2019年のF1ルーキーイヤーを除けば、これまでマクラーレンで過ごしたすべてのシーズンで少なくとも1回は表彰台を獲得しており、2021年のロシアGPではもう少しのところで優勝に手が届くところだった。マクラーレンでの5シーズン目を前にして、ノリスの株はますます上がっており、彼の自信と安定性も高まり続けている。
それでもブラウンは、ノリスがパフォーマンスに見合った評価をまだ得ていないと考えている。
「彼はどんどんよくなっている」とブラウンは昨年12月にマクラーレンのウェブサイトのインタビューで語った。
「彼は素晴らしい予選ラップをまとめ上げている。彼がマシンに乗り込んだらどれだけすごいことになるか、十分評価されていないと思う」
ブラウンによると、ノリスはプレッシャーがかかると粘り強く成果を出すという。
「フリー走行3回目を終えて予選に入ると、予選Q3で結果を出す必要がある時にすごい力を出す。『あの力はどこから出たんだ?』という感じだ。彼はそういうことをよくやる。彼はほとんどミスをしないし、大きなミスも滅多にしない」
「だから彼がキャリアを始めた時と今を比べると、今の彼は非常に高いレベルの自信を持っている。しかし傲慢ではない。彼は間違いなくチームやレーシングカーと一体になっている」
「1シーズン目から今までを見ると、彼のレース技術は飛躍的によくなっている」
2023年、マクラーレンでノリスは、才能あるルーキーでダニエル・リカルドの後任となるオスカー・ピアストリとチームメイトになる。ブラウンは、経験と若い純粋な才能の融合が、マクラーレンに恩恵をもたらすと考えている。
「オスカーはセンセーショナルなレーシングドライバーになると思う。今日までの彼のキャリアを見てみると、最初の年に多くのチャンピオンシップを制している。そのことはドライバーが特別だということを常に示している」
「彼はスポーツに対するメンタル面のアプローチも優れている。今ではランドが多くの経験を積んでいると我々は感じているので、経験と若さの素晴らしい融合だと思っている」
「我々は経験とともに若さも手に入れることになったのだ。今後に向けて、我々はランドとオスカーのドライバーラインアップの持つポテンシャルに非常に興奮しているところだと思う」