空前のブームを迎えているアウトドアやキャンプ。そんなアウトドアやキャンプの楽しみと言えば焚き火だが、焚き火を元にしたトラブル、意外に多い。
トラブルの多くは「そんなことを知らなかった」が原因だ。互いにイヤな思いをしないように、改めて焚き火のマナーを確かめておこう。
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※本稿は2022年10月のものです
文/大森弘恵、写真/佐藤弘樹、大森弘恵
初出:『ベストカー』2022年11月10日号
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■Q1. 水を掛けて消火すれば時短になっていいのでは?
→NO。就寝予定の1時間前から消火の準備を。
水を掛けると高温の蒸気が大量に出て危険だし、焚き火台が歪む原因になる。薪をきれいに燃やし尽くすのが基本だ。就寝時間の1時間前から薪の追加をやめ、消火の準備をはじめよう。
■Q2. 火が残っていても灰捨て場に捨てれば大丈夫?
→NO。完全に消火!
キャンプ場の灰捨て場は、燃え尽きた灰を捨てる場所。火が着いたまま捨てると、火災の原因になりかねない。火が着いたままの放置はやめよう。
■Q3. ゴミが少なくなるから燃やせるものは燃やしたほうがいい?
→NO。におい・灰が舞うのでゴミを燃やさないで
ゴミを燃やすと灰が舞うのでマナー違反とされている。ゴミだけでなく、夾竹桃(キョウチクトウ)やウルシなど毒のある植物を燃やすのもダメ。拾ってきた焚き付けは、毒がないか注意。
■Q4. お隣のテントは”TC”だから近くで焚き火をしても大丈夫?
→NO。煙で迷惑をかけるかも
TC製テント(ポリエステルとコットンの混紡繊維の素材で作られたテントのこと)は火の粉で穴が開きにくいけれど防炎ではない。熱のダメージはなくても煙に満たされることも。風下のお隣さんには火と煙で迷惑をかけないよう充分配慮しよう。
■Q5. 風が強くなったら消火すべき?
→YES。焚き火が風に煽られて近くのモノに引火する危険があるし、軽い焚き火台ならひっくり返されることもある。風が強い日は焚き火をあきらめ、焚き火の途中で風が強まったら緊急消火。
■Q6. 煙が出るのはしょうがないよね?
→NO。よく乾燥させ、風向きを考えよう
湿気を含んだ薪をくべると煙が出る。雨続きのキャンプは仕方がないが、その場合は焚き火のそばに燃やすつもりの薪を置いて乾かして。長すぎる薪は両端から出たガスが燃えずに煙となる。短く切ることも大切。
■Q7. 薪割りは昼間に終わらせる?
→YES。薪割りの音は遠くまで響く。日没後や早朝の薪割りは避けたいところ。なにより手元が暗いなかで刃物を扱うのは危険だ。薪割りは明るいうちに終わらせておきたい。
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