ついに新型プリウスが発売されたが、あの文句なしのカッコよさには「自分流にアレンジしてみたい」という欲望がウズウズしてくる。そんなとき忘れちゃならないのがワークスブランド「GR」のパーツ群だ。しびれるそのラインナップを紹介しよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
■見た目以上に「効き」を狙った大人指向のパーツ群
まずはエクステリアを引き締めるエアロパーツをチェックしよう。プリウス発売に合わせてGRがリリースしたのは、「フロントスポイラー」「テールゲートスポイラー」「スポーツサイドバイザー」という3つだ。
いずれも新型プリウスのコンセプトを十分に吟味して開発されたもので、けっして派手さを主張するパーツではないが、空力面がしっかり考慮されており、高い効果を生みそうだ。たとえばフロントスポイラーは、センター部分をあえて持ち上げることでボディ下面にしっかり空気を導入しつつ、両端の突き出しとスロープ形状の組み合わせがダウンフォースを生み、前輪の接地性を高める。
いっぽうテールゲートスポイラーは、ルーフ部分を流れてきた空気を跳ね上げ、ここでもダウンフォースを生み出す。前後ドアのガラス上部に取り付けるスポーツサイドバイザーは、車両の換気性能を高めることはもちろん、エアロスタビライジングフィンを設けることで走行安定性やステアリング応答性などの向上にも役立っているそうだ。
こうしたエアロパーツの効果をより高めてくれるのが、GRが各車に設定しているパフォーマンスダンパーだ。その原理はヤマハ発動機が見出したものだが、トヨタ各車に専用品が用意されており、優れた効果が評判だ。具体的には左右のフロントタイヤ、左右のリアタイヤをショックアブソーバーで繋ぎ、車体に生じる不要な振動・変形を熱エネルギーとして逃がそうというもの。新型プリウスにも設定されており、クルマの格が上がったような上質感を実現するという。
隠れた装備としてはドアスタビライザーも見逃せない。こちらもGRが主要車種に設定しているものだが、閉まったドアを保持するドアストライカーの隙間部分にスペーサーを入れ、ドアの保持剛性を高めるパーツだ。意外にもその効果は高く、トヨタ社内のテストでもステアリングの応答性が高まり、レスポンスが向上することが実証されているそうだ。
こうしてみてみると新型プリウスのGRパーツは、見た目を引き締める効果はもちろんなのだが、それ以上に実質的な効果を重視した大人指向の製品群であることが分かる。GRパーツはディーラーでの購入・取り付けができるだけに、新型プリウスを買おうという人はぜひともこちらもチェックしよう!
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