2022年限りでMスポーツ・フォードWRTを離れたガス・グリーンスミスは1月5日、自身のSNSで2023年の活動計画を明らかにした。イギリスのスタードライバーはシュコダ陣営に移籍し、新型ファビアRSラリー2でWRC2クラスに参戦する。
8年間にわたってMスポーツ・フォードに在籍し、育成カテゴリーからトップカテゴリーまで上り詰めたグリーンスミス。2022年はMスポーツが開発したフォード・プーマ・ラリー1でWRC世界ラリー選手権のトップカテゴリーでフルシーズンを戦い、開幕戦モンテカルロでは自身初のステージウインも記録している。
グリーンスミスは2023年シーズンに向けたイギリスの名門チームとの契約が合意に至らず、昨年12月にMスポーツと袂を分かつことを発表。以降その去就が気にかけられていた。
そんななか年明け後の5日(木)に自身のSNSを更新した彼は、その中でシュコダ陣営のトクスポーツに加入したことを明らかにし、ドイツに拠点を置くチームの新型ファビアRSラリー2をドライブすることを発表した。
シュコダでのデビュー戦は3月16日から19日にかけて開催されるラリー・メキシコが予定されており、それまでの期間はテストに集中するという。
2023年のWRC2クラスには26歳のイギリス人ドライバーの他にも、元ヒョンデのオリバー・ソルベルグ、2022年までチームメイトだったアドリアン・フルモーといったラリー1を経験している強力なライバルたちが参戦することが決まっている。
このことを踏まえ、「2023年のWRC2はこれまでで一番競争が激しい」ものになるとグリーンスミスは予想している。そこに飛び込むことになる彼は「トクスポーツとシュコダによって組まれたプログラムに参加できることに、とても満足している」と述べた。
「ついにフォードでの8年間を経て、新しいものを手に入れる時がきた。それがシュコダ・ファビアRSラリー2だ」
「今年、僕は多くの時間をこのシートで過ごすことになるだろう。それは間違いない」
すでにシュコダ・ファビアRSラリー2でのテストを開始しているグリーンスミスは、2019年のWRC2プロクラスにおいてカッレ・ロバンペラ、マッズ・オストベルグに次ぐランキング3位となっている。
なお既報のとおり、グリーンスミスが抜けるMスポーツ・フォードWRTは、2023年シーズンのレギュラードライバーとして古巣復帰を果たすオット・タナクと、2019年王者のチームメイトにピエール-ルイ・ルーベを指名している。