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往年の名車たちが多数登場!! WRCに挑んできた歴代トヨタ&日産車回顧録

 2022年11月10日~13日、12年ぶりのWRCのラリージャパンが開催された。現在WRCに参戦しているのはトヨタだけと寂しい状況ながら、日本メーカーとWRCのかかわりは古い。1973年にチャンピオンシップが制定される前から、数多くの日本車が挑戦してきた。今回はトヨタと日産の歴代WRCカーを回顧する!

※本稿は2022年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/@OBOD5、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年12月26日号

 

■現在唯一WRCにワークス参戦中/トヨタ

トヨタ カローラレビン(TE27)…1975年の1000湖ラリーで、ハンヌ・ミッコラのドライブにより優勝。これはトヨタにとってWRC初優勝で、恐るべしトヨタを印象付けた

 現在もWRCに参戦している唯一の日本メーカーで、今年のマシンはGRヤリス。

 WRCではカローラレビン(TE71)で初勝利を挙げて以降、サファリを中心に結果を残し、グループA時代でランチアと熾烈な争いを展開してチャンピオン獲得。

トヨタ GRヤリス…2022シーズンから実戦投入された最新マシン。ヒョンデの開発が進み苦戦するケースもあったが、晴れて2022年のダブルタイトルを獲得

 今年までで合計77勝をマーク。また、マニュファクチャラーズタイトル5回、ドライバーズタイトル8回獲得は日本メーカーの最多記録で、現在も更新中だ。

 来年以降も引き続き活躍することに期待。

■トヨタ セリカGT-FOURでのWRC活動

 トヨタはST165、ST185、ST205と3世代にわたりセリカGT-FOURでWRCにワークス参戦。

 三菱、スバルが台頭する前のグループA時代で活躍し、当時WRC界の絶対王者に君臨していたランチアをWRCから追いやった。

トヨタ セリカGT-FOUR

■かつてはラリーの日産と呼ばれた!!/日産

200SX(S12シルビア)…車名は200だが3L、V6を搭載したグループAマシン。FRゆえ4WD勢より戦闘力は劣るが、1988、1989年のサファリラリーで2位獲得

 かつてラリーの日産と称されていたとおり、WRCの前身のIMCでも活躍。

 サファリラリーには1963年から参戦するなど国際ラリーに力を入れてきた。記念すべき日本メーカーのWRC初優勝は1973年のサファリでの240Zだ。

 残念ながらチャンピオンの獲得はできなかったが、1979年、1981年は2位。WRCでは通算9勝をマーク。

 1991年にグループAのパルサーGTI-Rでワークス復帰したが、翌1992年にWRC撤退、それ以降の参戦はない。

【番外コラム】幻の日本車WRCマシン

ダイハツ926R

 222DはグループS規定に合わせて開発されていたMR2ベースのミドシップ4WD。926Rは926ccターボをミドに搭載したコンセプトカーで市販されず。スタリオンはグループBの廃止により戦う場を失ったが、VR-4、ランエボの礎的存在。

トヨタ 222D
三菱 スタリオン4WDラリー

【画像ギャラリー】ヤリス・シルビアだけじゃない!! まだまだあるWRCに挑戦していたトヨタ&日産車を見る(11枚)画像ギャラリー

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