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「大学も高等学校もやめに致(いた)して新聞屋に相成候(あいなりそうろう)」。そんな書簡も残した夏目漱石は、入社した朝日新聞の1910年元日紙面に「元日」と題して元日の新聞のことを書いた。既に世に出していた「吾輩は猫である」のひとこま風に▼「御目出(おめで)たい実景の乏しい」ご時世に「…