1月25日〜27日に東京で開催された「第二回スマート物流EXPO」。運行管理システム等さまざまな物流関連製品が登場した同展から、スマートウォッチを活用したドライバーの体調管理サービス、enstemの「Nobi for Driver」を紹介する。ドライバーの健康起因の事故リスクを低減する同サービスの特徴とは?
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/enstem、トラックマガジン「フルロード」編集部
ドライバーの健康状態をリアルタイムに可視化
enstemは生体データ事業をメインで行なう会社。「Nobi Band」と呼ばれるスマートウォッチで取得した歩数、心拍数、睡眠などの「生体データ」を分析し、スマホ向けコンディショニングアプリ「Nobi」を通じてさまざまなアドバイスを行なう事業を主軸としている。
「Nobi for Driver」は、このNobiを運送業界等で働くドライバー用にカスタマイズしたものだ。主な機能は「運行記録」「運転前チェック」「アラート検知」の3つである。
まず「運行記録」機能は、スマートウォッチを装着し、アプリを起動して「勤務開始」のボタンを押して開始。心拍や移動経路等を記録し、運行管理者に状況をリアルタイムで提示する。動態管理と運転日報を出力する機能も備わる。
「運行前チェック」機能は、アプリで1分間の心拍/血圧データの分析を行なうことでドライバーの体調やストレスの状態を可視化。ドライバー自身の安全/健康意識の向上につなげるとともに、明らかな異常を検知した場合には運行管理者にも通知し、万が一のトラブルに備える。
最後の「アラート通知」機能は、運行記録と1分間チェックのデータをリアルタイムに分析し、眠気、ヒヤリハット、熱中症、体調不良、ストレス等の「アラート」を検知するもの。検知したアラートは管理者に共有されるので、離れた場所にいるドライバーの万が一の体調不良にも即座に対応可能だ。
「Nobi for Driver」の利用料金は1人あたり月額1000〜2000円。専用スマートウォッチは細長いタイプで価格は1台6000円。もちろん普通に時計としても使える。
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