4月12日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているレプソル・ホンダ・チームは、4月14〜16日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われる第3戦アメリカズGPで欠場するマルク・マルケスの代役にステファン・ブラドルを起用すると発表した。
マルケスは、第1戦ポルトガルGPの決勝レースでクラッシュを喫した際に第1中手骨(親指の付け根)の骨折を負った。その後手術を受けたが、連戦となった第2戦アルゼンチンGPは回復に専念するため欠場した。
また、アルゼンチンGPではチームメイトのジョアン・ミルも土曜日のスプリントレースで転倒を喫し、その影響で吐き気や目眩の症状が出たことにより欠場していた。レプソル・ホンダ・チームのふたりともが不参加となった。
そして、第3戦アメリカズGPの開催を前に、マルケスがCTスキャンを受けたところ、右手の第1中手骨の状態がまだ治癒過程にあることから、不必要なリスクを回避するため、今回のアメリカズGPも欠場することが発表された。
そこで、代役に起用されたのが、ブラドルだ。2018年からホンダのテストライダーを務めるドイツ人ライダーで、これまで幾度となくマルケスの代役を務めてきた。サーキット・オブ・ジ・アメリカズで走るのは2016年以来となるが、2013年と2014年には2度のトップ5フィニッシュを果たしている。そんなブラドルが、今回はしっかりと代役を務め、実戦を通じて、ホンダRC213Vの開発作業を行っていく。
ブラドルは、「まず第一に、マルクの回復を祈りたい。ホンダは彼ををサーキットで走らせる必要がある。ヘレスでの数日間のテストでバイクでいくつかのことを試すことができ、オースティンに到着する。再びCOTAで乗るのは興味深いことだ。僕は直近で2016年にレースをしたけど、今年これまでに乗ったものとはまったく異なる種類のコースで2023年型RC213Vを試す機会を与えてくれる。生産的な週末を過ごして、何ができるか確認したい」とコメントした。
また、ミルが今大会から復帰を果たすことも明らかとなった。レプソル・ホンダ・チームは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズを得意とするマルケスが不在となるが、第3戦アメリカズGPはミルとブラドルのふたりで戦っていく。