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 サーキットでのパフォーマンスを高めた“Competition(コンペティション)”仕様に、溢れるトルクを路面にしっかりと伝える4輪駆動システムのM xDrive(エム・エックスドライブ)を採用した、BMW伝家の宝刀“M”のツーリング・モデル『BMW M3 Competition M xDrive Touring(エムスリー・コンペティション・エム・エックスドライブ・ツーリング)』が登場。1月20日より発売が開始されている。

 増殖を続けるBMWの“M”ファミリーにおいて、その基軸たる本家本流の『M3』に、サーキット走行を可能にするMハイパフォーマンスモデルの技術的ハイライトをすべて盛り込んだような、超高性能ワゴンバリエーションが追加設定された。

 その性能を視覚的に訴えるデザインでは、迫力ある縦型の大型キドニー・グリルを採用し、水平方向にはダブルバーを採用。大出力にあわせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他のモデルとの差別化が図られている。

 さらにMモデル専用となるサイドギルやドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリヤスポイラーを標準装備し、迫力のあるMスポーツ・エキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで後方からの姿も高性能モデルであることを主張する。

 心臓部には、最高出力510PS(375kW)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発揮する直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンを搭載。ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック・オートマチックトランスミッションを採用し、0-100km/h加速は3.6秒を実現する。

 さらに圧力損失を最小限にし流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現した吸気ダクトや、重量を最適化し高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し、低回転時でも高いトルクを実現するツイン・ターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を余すことなく採用している。

 その骨格たるボディ含め、ドライブトレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで軽量化をはかり運動性能が高められたうえ、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツドライビングのみならず街中走行時の乗り心地向上も実現している。

サーキットでのパフォーマンスを高めた“コンペティション”仕様に、溢れるトルクを路面にしっかりと伝える4輪駆動システム“エム・エックスドライブ”を採用する
サーキットでのパフォーマンスを高めた“コンペティション”仕様に、溢れるトルクを路面にしっかりと伝える4輪駆動システム“エム・エックスドライブ”を採用する
耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクと、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備
耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクと、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備
今やSUVに完全電動BEVまでラインアップする“M”ファミリーに、伝統の“ツーリング”が設定された
今やSUVに完全電動BEVまでラインアップする“M”ファミリーに、伝統の“ツーリング”が設定された

■サーキット向けにカーボンブレーキも用意。インテリアにも専用アイテムが満載

 さらにハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスクと、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備。加えて、耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボンセラミックブレーキもオプション装備可能とするなど、盤石のストッピングパワーを備える。

 そのアウトプットは、Mモデル専用4輪駆動システムのエム・エックスドライブを介して路面に伝達され、同システムはエックスドライブとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム“ドライビング・ダイナミクス・コントロール”によって制御される。

 また、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)も装備され、基本設定は『DSCオン4WDモード』で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮。Mダイナミック・モード(MDM、4WDスポーツ)では、リヤアクスルへの駆動トルク配分が増加し、リヤホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能になる。

 DSCオフ時に選択可能な『4WDモード』『4WDスポーツモード』『2WDモード』があり、4WDモードでは最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせとなり、そのうち4WDスポーツモードではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさりスポーティな走行を体験できる設定となっている。

 さらに、熟練したドライバーのためにクルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能な、後輪駆動の2WDモードも用意されている。

 そんな高性能を操るインテリアでは、Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用。車内にいても、高揚感の高まるドライビングフィールが感じられる。そのほか、スポーツ走行に適したMカーボンバケットシートもオプション装備品として用意される。

 ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、リバースアシスト機能を含む安全機能/運転支援システム『ドライビング・アシスト・プロフェッショナル』を標準装備とし、最新のコネクテッドの機能やAI音声認識アシスタントなども備え、価格は1398万円(税込)となっている。詳細についてはBMW公式ホームページ(https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/m3-touring/2022/bmw-3-series-touring-m-automobiles)まで。

Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用。日本では全車、右ハンドルのAT仕様に
Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用。日本では全車、右ハンドルのAT仕様に
ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、リバースアシスト機能を含む安全機能・運転支援システム『ドライビング・アシスト・プロフェッショナル』も標準装備に
ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や、リバースアシスト機能を含む安全機能・運転支援システム『ドライビング・アシスト・プロフェッショナル』も標準装備に
スポーツ走行に適したMカーボンバケットシートもオプション装備品として用意される
スポーツ走行に適したMカーボンバケットシートもオプション装備品として用意される