1月26日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているレッドブルKTMファクトリー・レーシングはチーム体制発表会を行い、2023年シーズンに使用するマシン『KTM RC16』のカラーリングを公開した。
KTMは2017年から、MotoGPクラスの参戦を開始した。そして、2019年からは長らくヤマハのマシンを使用してきたテック3によるサテライトチーム『テック3KTMファクトリー・レーシング』が加わり、2チーム4台体制で参戦してきた。2022年シーズンはブラッド・ビンダーとミゲール・オリベイラのライダーふたりの活躍もあり、チームランキングを2位で締めくくっている。
しかし、2023年からはテック3がKTM傘下であるスペインのメーカーGASGAS(ガスガス)とタッグを組むことになり、KTMとしてはファクトリーチームであるレッドブルKTMファクトリー・レーシングのみの1チーム2台体制で挑む。
2023年シーズンでMotoGPクラス7年目を迎える同チームでライダーを務めるのは、継続参戦のブラッド・ビンダーと、ドゥカティのファクトリーチーム、ドゥカティ・レノボ・チームから移籍したジャック・ミラーだ。
南アフリカ人のブラッド・ビンダーは2020年にKTMからMotoGPクラスへ参戦を開始。3戦目には自身の、そしてKTMにとっても初めてとなる勝利を挙げ、ランキング11位を獲得した。2021年も1勝してランキング6位、2022年は未勝利ながらランキング6位と安定した成績を残している。
そして、オリベイラの後任を務めるのが、新加入のミラーだ。オーストラリア人ライダーの彼は、2023年シーズンで最高峰クラス9年目を迎える。2015年から3年間はホンダ、2018年から2022年まではドゥカティのマシンを操ってきた。2022年は優勝1回を含め表彰台に7回立ち、ランキング5位を獲得している。
KTMのMotoGPマシンであるRC16は唯一鋼管トレリスフレームを採用するなど、独自の哲学とともに開発が進められている。2023年仕様のマシンには新たに契約したMobil1のロゴが掲げられているが、去年と大きく変更はなく、オレンジとネイビーを基調としたカラーリングが継続されている。