1月20日、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』は競技2日目のSS3~8が行われ、初日に引き続きTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ1から順位をふたつ上げ総合7番手につけた。そんな開幕戦モンテカルロのデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合4番手
「モンテでは普段見られないようなターマックラリーだ。僕たちのマシンはかなりドライブしやすいけれど、なんというか充分にレース向きではない感じがする」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合29番手
「すごくハードなトレーニングをしたかったら、パワーステアリングのないクルマを運転すべきだ。かなり効くよ!(SS5~8をパワステなしでドライブした)」
●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合35番手
「長い一日だったが、すべて順調だ。とても楽しめたよ。そのためにここにいるからね」
※3選手のコメントは、いずれもSS8直後のインタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手
「特に午前中のタイヤ選択を考えれば、この状況下で最大限の力を発揮し、順位を上げることができた一日だったと思う。午後はもっとペースが出ると思っていたが、さらに速くはならなかった。何度かプッシュしようとしたけれど、足りていなかった」
「両方のループでコンディションはとても安定していた。一日の最後のSSは午前中よりも荒れていたかもしれないが、全体的にはやりやすかった。タイヤ選択のせいでさらに難しいことになった。物事を慎重に進めていかなければならなかったからね」
「モンテでは誰も本当の自信を持てないよ。明日も長い一日になる。実際、今日より長く、さらに路面が荒れたステージがある。おそらく気温は上がるだろう。良い戦略を立てられるよう期待している」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合8番手
「今日も木曜日と同じような挑戦があった。僕はどこでも遅すぎたし、全体的にコーナーに進入する時に用心しすぎて、充分な速さを出していなかった」
「マシンのフィーリングは悪くないのに、どういうわけかタイムがどんどん過ぎていくんだ。理由を見つける必要がある。一日を通して変更を加え、サスペンションは改善されたけれど、さらに見つけなければいけないことがあるね」
「最終ステージのループでより調子がよかったことについても考えなければならない。おそらくタイヤの性能が残っていたんだろう。その可能性はある。今夜エンジニアたちとデータを分析する。長い夜になるかもしれないけれど、改善を試す必要がある。それだけが前進するための方法なんだ」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手
「正直なところ、かなり期待外れな一日だった。ステージはドライブしやすかったし、コンディションもよかった。マシンのフィーリングは良かったが、なぜかわからないが僕たちは遅すぎたんだ。必要な精度が得られるず、各ステージで同じようにタイムを失っていた」
「ステージの合間にいくつか調整できたけれど、狭い道や低速コーナーでは、よい感触を掴むのが難しかった。フィーリングは悪くないんだ。単に速さがなかった。サービスで何かしら対処するよ。きちんと分析して、マシンのセッティングを変更する。明日はまた別の一日だ。さらにスピードを引き出していくよ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「決して悪い一日ではなかったが、もちろん完全には満足していない。朝のループステージで少しタイムを失ってしまったのだけど、ステージの路面には凍結防止用の塩とダストが多く広がっていて、出走順が一番手だった僕たちにとっては簡単ではなかった」
「午後の再走ステージでは、フィーリングがかなり好転した。グリップが良くなり、タイムも向上していったんだ。上位争いに加わることができて良かったよ」
「セブ(セバスチャン・オジエ)はここまでのところ誰よりも速いが、自分たちはまだ後方のライバルと接近戦を続けているので、このままプッシュし続ける」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手
「今朝もまあまあの滑り出しだった。昨晩と同じようにセブが少しだけ速く、我々は常に彼の後方を走っていた。クルマのフィーリングは良く、色々なことがうまくいき、すべてが自然に感じられていた」
「しかし、残念ながら昼を迎える前に(SS5で)パンクを喫し、順位を下げてしまった。午後は、最終ステージはあまり良くなかったけど、できる限り挽回しようと頑張って走った」
「まだまだ長い距離が残っているので、明日何ができるのか考えてみたいと思う」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「今日は一筋縄ではいかない一日だったが、全体的にはポジティブだったと思うし、充分なリードを築いてモナコに戻って来たことが何よりも重要だ」
「今朝は2本のステージでハイブリッドブーストが使えなかったので、それを補うためにリスクを負ってハードに攻めなければならないと思っていたが、その状態でも自分が一番速かったことに驚いたよ」
「幸いにも午後のステージに臨む前に問題は解決され、ふたたびハイブリッドブーストの恩恵を受けることができた。そのため、午後は普通のリズムで走り続けることができたし、リードをさらに拡げることもできた。明日は長い一日になるので、できるだけクリーンな走りを心がけて戦うつもりだ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合7番手
「Day2を終えて総合7位。一日を通して安定して4番手タイムを刻み良いフィーリングのまま一日を終えられました! 明日もさらに追い上げられるよう頑張ります」
※Twitterより