東京オートサロン2023でTOYOTA GAZOO Racingが発表したBEVと水素、2台のAE86が大注目。だが、さかのぼること3週間前、筑波サーキットで行われたイベントに注目のAE86が展示された。このAE86は電子スロットルをはじめとする最新の制御技術により、燃費リッター17km/LをマークするECOハチロク。AE86愛があふれるチューナー謹製のマシンを大公開!
文、写真/奥野大志(Team G) 取材協力/ハチロク祭
昭和61年式のトレノをベースに最新の制御系部品と自社の技術を投入
エンジン以外にも効率アップのための工夫がいっぱいだ。プロペラシャフトのセンターベアリングやハブベアリングなどを新品に交換。さらにGRヘリテイジパーツのドライブシャフトとファイナルギア(WPC加工済み)も使用している。駆動系の整備不良はパワーの伝達ロスにつながるため、重要なメンテナンスポイントだが、しっかり行っておけば燃費向上につながる。
ここまで手を入れておきながら、オリジナルのAE86と同じレギュラーガソリン仕様で、ハイグリップタイヤ(アドバンネオバ)を装着しているのがおもしろい。鎌田さんのこだわりを感じる部分であり、自信を感じる部分でもある。各部をしっかり仕上げていけば、30年以上も前のクルマでも現代のクルマと遜色ないエコカーに生まれ変わるということだろう。
ECOハチロクはすでに公道を走っているナンバー付き車両というのが最大のポイント。つまり、コスト面さえ折り合えば、誰でも同じ仕様でドライブを楽しむことができるのだ。すでにテックアートのお客さんの間では話題になっており、電子スロットル化を希望する人もいるそうで、夢はふくらむ。
何十年も前のクルマでも、最新技術を用いてチューニングすることで、AE86の乗り味を残したまま、微力ながらカーボンニュートラルに貢献できる。このECOハチロクは、私たちが現実的に選べる選択肢として、旧車遊びの見本になっていると言えるのではないだろうか。
【画像ギャラリー】オリジナルの4A-Gらしさを残しているのもいい!! これが最新制御の4A-Gだ(4枚)画像ギャラリー
投稿 エンジンのAE86が17km/L!? 最新制御技術で超低燃費ハチロク爆誕 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。