トヨタ86のファンに朗報だ。発売から10年が経ち、劣化したエンジンやマウントゴムをリフレッシュしてくれるプログラムが、全国のGRガレージで始まる。「86に長く乗りたい」「中古車がほしい」という人は必見だ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/GRガレージ袋井
■エンジンや足回りなど多彩なリフレッシュメニューを用意!
2012年、久しく絶えていたコンパクトFRスポーツ市場に登場したトヨタ86(ZN6型)。現在はその座をGR86に受け渡したとはいえ、低重心を活かした扱いやすい操縦性は依然として一級品だ。その走りに惚れ込んだファンも多く、「こっちのスタイルがいい」と初代に乗り続ける人も少なくないという。
そんなトヨタ86にうれしいニュースが届いた。長く乗り続けたクルマを診断し、足回りやエンジンをリフレッシュしてくれるサービスを、トヨタディーラーが始めるのだ。
このサービス、正式名称は「86 Re:PROJECT」という。もともとは静岡県の「GRガレージ袋井」で先行してスタートしていたサービスだが、これが全国のGRガレージに展開される。GRガレージ袋井はトヨタ86の中古車も数多く扱うショップだが、同店が蓄積した「長く乗られた86のどこがどんな風に劣化するのか」という知見が活かされたサービスといえよう。
具体的な流れだが、GRガレージに車両を持ち込むと、オーナー立ち合いのもので車両状態をチェックし、コンピュータも用いて異常個所や部品交換の必要箇所を洗い出す。それを踏まえてどんなリフレッシュ作業を行うか決めるのだが、「エンジンリフレッシュコース」や「マウントゴム交換コース」など多彩なメニューが選べるらしい。気になる料金だが、各コースともに10万円程度を検討しているとのことだ。
そんなメニューの中で「すごい!」と感じたのが「86 Re認定コース」。こちらはリフレッシュ作業自体ではなく、リフレッシュした車両をトヨタ自動車のサービス工場に持ち込み、テスターやテストコースで最終チェックしようというもの。このメニューをクリアした車両には「テクニカルレコード」と「86 Re 認定書」が発行されるというから、個体の評価やリセールバリューにも影響しそうだ。
近年トヨタはKINTO FactoryやKINTO Unlimitedなどを通じて、「購入後も進化し続けるクルマ」「価値が長持ちするクルマ」にこだわっている。86のリフレッシュプログラムは、そんなトヨタのこだわりをアピールする新しい取り組みといえるだろう。
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