2022年年末の日本を震撼させたというトヨタ センチュリーSUV(仮称)のスクープ情報。なに!? 「ベストカーがまたフカしやがって」だと!!? わかる!!! なので今回はさらなる詳細とともにセンチュリーSUV(仮称)が「出る!」と言える理由をお伝えしようじゃないか!!!
※本稿は2022年12月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年1月10日号
■V6ハイブリッドで登場し数年後にBEVを追加
なぜ今、トヨタがセンチュリーSUV(仮称)を開発しているのか? その理由は大きく3つ挙げられる。
・近年、米国をはじめ政府首脳の公用車にSUVが用いられ始めており、日本でもその要望がある(日本ではセダン以外にアルファードなどのミニバンしかない)。
・全店扱いになった新型クラウンに対し、従来トヨタ店で購入していたユーザーには不満がある。ある種、見栄を満たすクルマが現在のトヨタにはなく、輸入車などに流れており、その対策。
・今後のBEV(電気自動車)化を見据えると、高級車も床下に大容量バッテリーが積める背の高いSUVが必要。
先日のスクープではレクサスの新しいSUV「TX」の情報をお届けした(こちら)。海外専売のワゴン型SUV「ハイランダー」をベースに作られるニューモデルで、2023年度中の発売に向けて開発中であることをお伝えした。
実は、このセンチュリーSUVもハイランダーをベースとしているのだが、ホイールベースを延長し、レクサスTXとはまったく異なる内外装のデザイン、パワーユニットが採用される。
TXは3列シートだが、こちらは2列。そのぶんリアシートは広大なスペースを確保できるというわけだ。
■クラウンの正統的後継車でもある
今開発しているニューモデルは本格的な電動車時代に向けて過渡期に当たるクルマとなる。
このセンチュリーSUVも床下に大容量バッテリーを積める構造としており、数年後にはBEV仕様も追加されることになるだろう。
それは前述のレクサスTXも同様で、一車種でエンジン車とBEVを作り分けられる構造とするのがトヨタの戦略。
この戦略に関しては見直しの機運も高まっているようだが(BEVは専用設計のほうが効率がいいという意見)、もちろん、選択肢は多いほうがユーザーのメリットになる。
大きなサイズと重厚な内外装のデザインで、トヨタ社内で「和製ロールスロイスカリナン」とも称されているこのクルマ。
ショーファードリブン(いわゆる黒塗り)とパーソナルユース、ふたつの使い方を想定したグレード設定をしてきそうだ。
「黒塗り」はまさにセンチュリーSUVの佇まい、パーソナルユースは落ち着きのある正統派高級SUV。
明確な情報はないものの、どちらにしても国内専用モデルを想定しているのではないか。そういう意味でも先代までのクラウンの役割を担うこととなる。
価格などの情報は入っていないが、本家センチュリーは別格としてもトヨタブランドの最高級モデルとなることは確実で、1000万円オーバーとなることが見込まれる。その価格帯にふさわしい高級感、先進装備が盛り込まれたクルマとなるだろう。
トヨタの進撃はさらに続く。ベストカースクープ班も知らない隠し玉はまだまだありそうだ。
●トヨタ センチュリーSUV(仮称)予想スペック
・全長×全幅×全高:5200×1950×1750mm
・ホイールベース:3000mm
・車両重量:2200kg
・パワーユニット:V6、3.5L+モーター
・エンジン最高出力/最大トルク:300ps/37.0kgm
・モーター出力:前:80ps/後:80ps
・予想価格:1000万~1500万円
・登場時期:2023年度中
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