12月26日、ラリージャパン事務局は、11月10~13日に開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が、FIA国際自動車連盟の環境認証プログラムで“ふたつ星”を獲得したことを明らかにした。
FIA環境認証プログラムは、地球規模のモータースポーツ活動や自動車関連産業の健全な発展を促し、その環境パフォーマンスの強化に資することを目的に設定されているもの。ラリージャパン2022が授与された“ふたつ星”は3段階に分かれた授賞構成のうち、環境システムの導入を通じて継続的な改善を追求する大会主催者の活動と取り組みへの遂行レベルが『優良』であることを示すものだ。
FIA環境認証監査員のイヴン・ワイガーは今回のふたつ星授与について、2022年10月20日付け報告書の中で次のように語っている。
「来るべきWRCイベント(フォーラムエイト・ラリージャパン2022)の開催に向けた環境管理において、ラリージャパンの大会主催者が見せた手堅い取り組みを総合的に判断した結果だ」
「イベント実施に伴う主たる環境インパクトへの諸対応について、大会主催者はその指標となるべき開催要領やチェックリスト、また種々の指示書を発行しており、それら複数の文書が環境対応への取り組みを示す証しになると評価した」
同プログラムの認証は、ラリージャパン2022のために来日したFIAラリーディレクターのアンドリュー・ホイートレィから、同大会を運営したサンズの鈴木賢志代表取締役に直接手渡された。
なお、ラリージャパンは引き続きFIAの指導を仰ぎ、2023年開催のWRCイベントに先立って実施される環境管理の監査において、3つ星認証を獲得すべくさらなる努力を続けるとしている。
ホイートレィ氏と鈴木氏のコメントは以下のとおりだ。
●FIAラリーディレクター アンドリュー・ホイートレィ
「フォーラムエイト・ラリージャパン2022の開催に携わったすべての方々、また大会主催者とこれを代表する鈴木賢志氏に、FIAは心よりお祝いを申し上げる。皆さま方の尽力によって、FIA環境プログラムが滞りなく遂行され、ふたつ星認証を獲得された」
「環境パフォーマンス強化に向け鋭意取り組みを続ける我々、すなわちWRCコミュニティのみに留まらず、モータースポーツに携わるすべての者にとって、今回の認証はさらなる前進に向けた重要な一歩であると考えている」
●株式会社サンズ 鈴木賢志代表取締役
「フォーラムエイト・ラリージャパン2022の開催に向けて、私たちはエンターテイメント性の向上と、このスポーツの持続可能性を両立させることに取り組んできました。その結果として、FIAが定める環境認証プログラムのふたつ星を取得できたことを大変うれしく思います」
「日本における12年ぶりとなる開催において、ラリーの魅力を多くの皆さまにお届けできたと同時に、自然環境保護に貢献できたことを誇りに思っています」