2022年12月、トヨタヨーロッパはC-HRプロローグとbzコンパクトSUVの実車をベルギー・ブリュッセルにて発表した。
披露された2台のコンパクトSUVは、ヤバいくらいのカッコよさ。日本で販売されたら即大ヒット間違いなし。さっそく発表された内容を報告していこう。
文/ベストカーWeb編集部
写真/トヨタヨーロッパ、オーストラリア特許庁
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■新型C-HRは3色に塗り分けられている斬新なデザイン
「ケンシキフォーラム2022(ベルギー・ブリュッセル)」で公開された2台のSUVは、驚くべきものだった。
まず、次期C-HRと目される「C-HRプロローグ」。外観の特徴は、コの字型ヘッドライトに、ハンマーヘッド(シュモクザメ)と呼ばれる外側をブラックアウトした大開口グリル、筋骨隆々としたボディ、そしてなんといっても驚かされたのはシルバー、ブラック、サルファー(硫黄色、ゴールド)に塗られた3色になっていたこと。
資料には、メタルシルバーに、リアドア以降、リアゲート、リアバンパーがリサイクルカーボンブラック、そしてルーフ後端およびフロントスポイラーの一部、リアディフューザーの一部がサルファー(資料にはsulphur=硫黄。明るい淡黄色)の3色と書いてある。
現行C-HRも斬新なデザインでビックリしたが、新型C-HRもかなり攻めてきた。プロローグという名が付けられているとおり、ヘッドライトの形状や厚みのあるボンネットなどショーモデルの域は出ていないが、実はほかに興味深い写真がある。
このショーモデルを煮詰めで市販型に近い形にしたであろう写真(CG?)が、オーストラリア特許庁に意匠登録されているのだ。かくまでも勝手な推測だが、フロントグリル内のハニカムグリルやフォグランプ、アルミホイールなど細部を見ていくと、全体的なフォルムがより現実的で、このままで発売されてもおかしくない仕上がりとなっている。
パワートレインは何か? トヨタヨーロッパの資料にはハイブリッドとPHEVの2つのパワートレインを欧州市場で展開すると明記されていた。
搭載されるパワートレインは、3種類が予想される。1.8Lのハイブリッド(エンジン98ps/14.5kgm+モーター95ps/18.9kgm)と2Lのハイブリッド(エンジン152ps/19.2kgm+モーター113ps/21.0kg)、2LのPHEVになるだろう。おそらく後輪をモーターで駆動するE-FOURもラインナップするだろう(スペックは発表されたものではなく、新型プリウスのもの)。
現行C-HRのボディサイズは、全長4390×全幅1795×全高1550mmだが、新型C-HRはひと回り大きくなり、全長4500×全幅1800×全高1570mmになると予想。
新型C-HRの日本発売は、最新情報では2023年夏と予想される。
■新型bzコンパクトSUVコンセプト
続いて、欧州デビューを飾った「bzコンパクトSUVコンセプト」。このbzコンパクトSUVは欧州Cセグメントに位置する、フルバッテリーEVのSUVだ。
デザインをてがけたのは、C-HRプロローグと同じ、南フランスにあるトヨタ欧州デザイン開発本部ED2だけあって、コの字型ヘッドライトや肉の塊のような筋骨隆々としたボディサイドなど全体的なフォルムは非常によく似ている。
しかし、バンパーやボディサイドのデザインやCピラー形状、テールランプの形状などが異なっており、全長がC-HRプロローグよりもbzコンパクトSUVのほうが大きく見える。
今回初めて発表されたボディサイズを見ると全長4538×全幅1888(ミラーを除く)×全高1560mmで、ホイールサイズは21インチ。まだコンセプトモデルのため、市販型になって大きくかわるのは当然だが、それにしても全幅1888mmが気になる。とはいえ、bz4Xの全幅が1860mmだから、それ以上大きくなることは考えにくい。
ちなみに、カローラクロスは全長4490×全幅1825×全高1620mm、RAV4は全長4699×全幅1865×全高1685mm、そしてすでに販売されているbz4Xは全長4690×全幅1860×全高1650mm。
インテリアはヨーク型のステアリングが採用され、近未来を感じさせる2つのディスプレイに視界のよい水平基調のダッシュボードが特徴。
このbzコンパクトSUVの発売は、2023年中になると予想。斬新デザインのC-HRと、bzコンパクトSUVが日本で販売されれば、台風の目になることは必至。期待して待ちたい!
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