ウイリアムズF1のシートを失ったラティフィ。苦戦した2022年シーズンは「3年間のなかで最悪の年になった」

 ウイリアムズを離脱するニコラス・ラティフィは、先月の最終戦アブダビGPがF1での最後の出走ということになりそうだ。このシーズンの締めくくりは、ラティフィのF1での3シーズンのなかでも最悪のものになった。

 ラティフィがグランプリドライバーとしての3年間で獲得したのはわずか9ポイントで、そのうち7ポイントは2021年に獲得し、2022年は10月の日本GPを9位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。相対的に言えば、ラティフィは2020年と2021年にチームメイトのジョージ・ラッセルと肩を並べることはできず、今シーズンもアレクサンダー・アルボンを相手に苦戦が続いた。

【未来のF1ドライバー候補紹介(3)シュワルツマン】フェラーリの支援を得るもキャリアが停滞。一発の速さに課題か

 2022年の新たなF1規則により、各チームはシーズンに最低2回、F1昇格を狙うドライバーを金曜プラクティスで起用することを義務付けられた。これは、テストの機会が非常に限られる状況のなかで、若手ドライバーにF1マシンに乗るチャンスを与えるために、F1が導入した規定だ。FP1ドライバーとして選ばれた彼らはどのようなキャリアをたどってきたのか、そしてFP1で実際にどういう走りを見せたのかを、F1ジャーナリストのクリス・メッドランド氏がレポート、各チームが最も期待をかけている若手ドライバーの将来性を探る。シーズン前半に紹介したニック・デ・フリースとユーリ・ビップスに続く第3回は、第19戦アメリカGPと第22戦アブダビGPにフェラーリからFP1に出場したロバート・シュワルツマンに焦点を当てた。

ベッテル、フェラーリF1時代の僚友ルクレールには「まるで若い頃の自分を見ているような感じがした」と振り返る

 4度のF1世界チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、F1キャリアのなかで様々なチームメイトとレースをしてきたが、彼はフェラーリで2年間チームメイトだったシャルル・ルクレールに、若い頃の自分を見たと語っている。

 ベッテルは2019年に初めてルクレールとペアを組み、すぐに協力して仕事をするようになった。しかしながら当時の協力関係において、彼らはそれぞれキャリアのまったく異なる段階にいた。急成長中の才能の持ち主だったルクレールはF1で2年目を迎えていたが、ベッテルはフェラーリで苦難の数シーズンを経ており、キャリアを終えることが頭をよぎり始めていた。

終盤戦での進歩で自信を得たアストンマーティンF1。2023年型マシンについて「非常にアグレッシブな開発戦略」を計画

 アストンマーティンF1のテクニカルディレクターであるダン・ファローズは、2022年シーズンから得られた教訓を基に、2023年型マシンについて「非常にアグレッシブな開発戦略」を立てていると述べている。

 アストンマーティンは2022年シーズンのF1コンストラクターズ選手権を7位で終了した。この結果はシーズン序盤の低迷とAMR22のペース不足を反映している。しかしながら、チームの開発プログラムのおかげでゆっくりではあるが確実に、アストンマーティンのマシンはトラクションを増していき、シーズン後半には中団のトップ層として侮れない勢力となった。

F1オランダGP、契約を2年延長。2025年までザントフォールトでの開催が決定

 12月8日、F1は、オランダGPの開催契約を2年延長したことを発表した。これにより、オランダGPは今後2025年までカレンダーに残ることが決定した。

 F1オランダGPは、1985年を最後に開催を終了していた。しかしオランダ出身のマックス・フェルスタッペンの活躍もあって、2020年から3年間の開催契約を締結。新型コロナウイルスの影響により2020年は中止となったが、2021年にようやくF1カレンダーに復活した。

メルセデスF1代表、元フェラーリ代表ビノット加入の可能性を否定「過去2年間であまりにも多くのヒビが入った」

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、フェラーリの元チーム代表であるマッティア・ビノットを今後メルセデスで起用する可能性を否定し、彼らの間には「あまりに多くのヒビが入っている」と主張している。

 在任中、ビノットはフェラーリの好転と、今年のF1タイトル候補としての復活を監督してきた。だが過去4年間フェラーリの指揮を執ってきたビノットは、11月末にフェラーリ会長のジョン・エルカーンに辞意を伝えた。

FIAが2023/2024年F1規則の変更を承認。ロールフープ強度テストがより厳格化、COVID-19プロトコルが緩和へ

 2022年最後のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)会合が12月7日に実施され、F1に関するいくつかの決定事項が公表された。2023年F1中国GP中止に伴う、23戦からなるカレンダーが承認され、そのうち6戦がスプリントフォーマットで実施されること、スプリントに関するバジェットキャップ規定が変更されることが決まったほか、来年はCOVID-19に関するプロトコルを緩和することについて提案がなされた。また、2024年に向けては、安全性向上のため、ロールフープに求められる強度を大幅に引き上げることが決定した。

ウイリアムズF1のTD、“時々いい人すぎる”アルボンには「チームにもう少し厳しくしてプッシュしてほしい」と語る

 ウイリアムズは、2022年シーズンにアレクサンダー・アルボンの経験を活かすことができて満足している。しかしテクニカルディレクターのフランソワ-グザビエ・ドゥメゾンによると、チームはリードドライバーであるアルボンが「もう少し厳しく」なり、チームをさらにプッシュすることを望んでいるという。

 アルボンは2019年にトロロッソからF1にデビューし、その後シーズン半ばにレッドブル・レーシングに昇格した。しかしながら彼の成績は、際立って速いチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べると、チームの期待を完全に満たしてはいなかった。アルボンは2021年のレギュラーシートを失い、レッドブルで1年間リザーブドライバーを務め、F1の新レギュレーション下での初シーズンとなった2022年にウイリアムズからF1に復帰した。

F1スプリントに関連するコストキャップレギュレーションが変更に。事故ダメージ規定を廃止しシンプル化

 FIA世界モータースポーツ評議会の2022年最後の会合が、12月7日に実施され、いくつかの決定事項が発表された。そのなかで、F1スプリントに関する財務レギュレーション変更が確定したことが明らかになった。

 2021年にスプリントフォーマットがF1に導入された。フリープラクティスを3回から2回に減らし、金曜に予選を行い、その順位をグリッドとした100kmのスプリントレースを土曜に実施、そのリザルトを日曜決勝グリッドに反映させるという形式だ。

「現時点で多くの成功を収めたが、他のこともやってみたい」F1引退後の耐久レース参戦に興味を示すフェルスタッペン

 マックス・フェルスタッペンがF1で過ごす年月は限られているかもしれないが、モータースポーツにおける時間はそうではないかもしれない。2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンのF1における成功の次の野望は、「より少ないプレッシャーでもう少し楽しむ」ために耐久レースに参戦することだ。

 2022年の3月、フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年末まで延長した。先月アブダビで将来について尋ねられたフェルスタッペンは、F1の23戦や24戦からなる過酷なシーズンに耐えて力を尽くしているので、6年後にはグランプリキャリアを終わりにする気になるかもしれないと認めた。

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