終盤戦での進歩で自信を得たアストンマーティンF1。2023年型マシンについて「非常にアグレッシブな開発戦略」を計画

 アストンマーティンF1のテクニカルディレクターであるダン・ファローズは、2022年シーズンから得られた教訓を基に、2023年型マシンについて「非常にアグレッシブな開発戦略」を立てていると述べている。

 アストンマーティンは2022年シーズンのF1コンストラクターズ選手権を7位で終了した。この結果はシーズン序盤の低迷とAMR22のペース不足を反映している。しかしながら、チームの開発プログラムのおかげでゆっくりではあるが確実に、アストンマーティンのマシンはトラクションを増していき、シーズン後半には中団のトップ層として侮れない勢力となった。

F1オランダGP、契約を2年延長。2025年までザントフォールトでの開催が決定

 12月8日、F1は、オランダGPの開催契約を2年延長したことを発表した。これにより、オランダGPは今後2025年までカレンダーに残ることが決定した。

 F1オランダGPは、1985年を最後に開催を終了していた。しかしオランダ出身のマックス・フェルスタッペンの活躍もあって、2020年から3年間の開催契約を締結。新型コロナウイルスの影響により2020年は中止となったが、2021年にようやくF1カレンダーに復活した。

メルセデスF1代表、元フェラーリ代表ビノット加入の可能性を否定「過去2年間であまりにも多くのヒビが入った」

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、フェラーリの元チーム代表であるマッティア・ビノットを今後メルセデスで起用する可能性を否定し、彼らの間には「あまりに多くのヒビが入っている」と主張している。

 在任中、ビノットはフェラーリの好転と、今年のF1タイトル候補としての復活を監督してきた。だが過去4年間フェラーリの指揮を執ってきたビノットは、11月末にフェラーリ会長のジョン・エルカーンに辞意を伝えた。

FIAが2023/2024年F1規則の変更を承認。ロールフープ強度テストがより厳格化、COVID-19プロトコルが緩和へ

 2022年最後のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)会合が12月7日に実施され、F1に関するいくつかの決定事項が公表された。2023年F1中国GP中止に伴う、23戦からなるカレンダーが承認され、そのうち6戦がスプリントフォーマットで実施されること、スプリントに関するバジェットキャップ規定が変更されることが決まったほか、来年はCOVID-19に関するプロトコルを緩和することについて提案がなされた。また、2024年に向けては、安全性向上のため、ロールフープに求められる強度を大幅に引き上げることが決定した。

ウイリアムズF1のTD、“時々いい人すぎる”アルボンには「チームにもう少し厳しくしてプッシュしてほしい」と語る

 ウイリアムズは、2022年シーズンにアレクサンダー・アルボンの経験を活かすことができて満足している。しかしテクニカルディレクターのフランソワ-グザビエ・ドゥメゾンによると、チームはリードドライバーであるアルボンが「もう少し厳しく」なり、チームをさらにプッシュすることを望んでいるという。

 アルボンは2019年にトロロッソからF1にデビューし、その後シーズン半ばにレッドブル・レーシングに昇格した。しかしながら彼の成績は、際立って速いチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べると、チームの期待を完全に満たしてはいなかった。アルボンは2021年のレギュラーシートを失い、レッドブルで1年間リザーブドライバーを務め、F1の新レギュレーション下での初シーズンとなった2022年にウイリアムズからF1に復帰した。

F1スプリントに関連するコストキャップレギュレーションが変更に。事故ダメージ規定を廃止しシンプル化

 FIA世界モータースポーツ評議会の2022年最後の会合が、12月7日に実施され、いくつかの決定事項が発表された。そのなかで、F1スプリントに関する財務レギュレーション変更が確定したことが明らかになった。

 2021年にスプリントフォーマットがF1に導入された。フリープラクティスを3回から2回に減らし、金曜に予選を行い、その順位をグリッドとした100kmのスプリントレースを土曜に実施、そのリザルトを日曜決勝グリッドに反映させるという形式だ。

「現時点で多くの成功を収めたが、他のこともやってみたい」F1引退後の耐久レース参戦に興味を示すフェルスタッペン

 マックス・フェルスタッペンがF1で過ごす年月は限られているかもしれないが、モータースポーツにおける時間はそうではないかもしれない。2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンのF1における成功の次の野望は、「より少ないプレッシャーでもう少し楽しむ」ために耐久レースに参戦することだ。

 2022年の3月、フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年末まで延長した。先月アブダビで将来について尋ねられたフェルスタッペンは、F1の23戦や24戦からなる過酷なシーズンに耐えて力を尽くしているので、6年後にはグランプリキャリアを終わりにする気になるかもしれないと認めた。

F1スプリントの開催数増加にドメニカリCEOも前向き「ファンにさらなるエンターテインメントを提供する」

 F1は、2023年シーズンに行うスプリントの開催地を発表した。来年は開催数がこれまでの3から6に増えるが、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリとFIAのモハメド・ビン・スライエム会長はこの動きを歓迎している。

 2021年に導入されたスプリント(当初は『スプリント予選』の名称で実施)は、この2シーズンは年に3回開催されてきた。2年目の今年はポイントシステムやポールポジションの記録などが変更になり、2023年に向けてさらなる変更が検討されているということだ。

F1、2023年シーズンのスプリント開催地を発表。新たにアゼルバイジャン、ベルギー、カタール、アメリカでの実施が決定

 12月7日、F1は、2023年シーズンに行うスプリントの開催地を発表した。

 2021年に『スプリント予選』の名前で導入されたこのフォーマットは、通常のグランプリとは異なり、金曜日の午後に予選を行い、土曜日の午後に100kmで争われるスプリントレースのグリッドを決める。スプリントの結果が日曜日の決勝レースのグリッドに反映される仕組みだ。

F1ハンガリーGP主催者、サーキット施設の一部改修を発表。2023年の日曜のチケットはすでに完売

 ハンガロリンク・サーキットは、「戦略的開発プログラム」を立ち上げ、2023年のレースに向けて施設の一部を改良すると発表した。

 ブダペストで行われる真夏のF1ハンガリーGPの主催者は、2023年のレースのチケット10万枚が記録的な速さで完売したことを明らかにした。それでも金曜日と土曜日の走行については座席はまだ残っているという。