2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ったベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
マリオ・アンドレッティ、F1参戦が実現した際に起用したいドライバーを挙げる「少なくともアメリカ人をひとり入れたい」
アンドレッティ・グローバルは今もF1グリッドの座を狙っている。F1参戦の希望が叶った場合に備え、マリオ・アンドレッティはすでにチームを牽引してほしいドライバーの明確なリストを考えているという。
アンドレッティ家のF1への試みについて、FIAやF1からはほとんど情報が出てこないが、チームオーナーのマイケル・アンドレッティはFIAからF1エントリーを認められることを前提に計画を進め、取り組んでいるところだ。先週には、アンドレッティ・グローバルの最新鋭のファクトリーがインディアナ州フィッシャーズで着工した。このキャンパスは同社のレース活動のすべての拠点となる予定で、F1もそのなかに含まれることが期待されている。
メルセデスを頼るアストンマーティンF1。今後はさらなる独立を目指すも「パーツを購入しても後退しているとは思わない」
アストンマーティンは将来のF1マシンの特定のパーツについて、メルセデスへの依存を減らすことに前向きだが、今のところメルセデスとの関係がチームの妨げになっているようなことはないと、テクニカルディレクターのダン・ファローズは語った。
フォースインディア時代までさかのぼると、アストンマーティンは何シーズンにもわたってメルセデスからの供給に依存してきた。ドライブトレインだけでなく、マシンのリヤサスペンションの“非指定部品”、すなわちメルセデスから購入が許可されているパーツについてもだ。
マグヌッセンが躍進を後押し。ドライバー泣かせのマシンでライバルを上回ったガスリー/2022年F1戦力分析(1)
新たな技術規則が導入され、前年までとはまったく異なるマシンが誕生した2022年シーズンのF1。マシンの特徴やシーズン中のアップデート、ドライバーのパフォーマンスなどから、各チームの戦力を振り返る。初回となる今回は、コンストラクターズ選手権8位のハース、9位のアルファタウリ、10位のウイリアムズだ。
リカルドがレッドブルF1にリザーブとして帯同するのは特定のレースのみ。ピレリのタイヤテストにも参加へ
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2023年にダニエル・リカルドがリザーブドライバーとして待機するのは、限られた数のレースであることを認めた。
マクラーレンを去るリカルドはレッドブルとリザーブドライバー契約を結んだが、ホーナーは例外的な事情がない限り、リカルドをレースシートに昇格させる計画はないことを明確にした。必要に応じてレッドブルのジュニアドライバーであるリアム・ローソンが、チームの第一の代役要員になるのだ。しかしながらローソンは、2023年は日本で全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦することになっており、そのうちの3戦がF1のエミリア・ロマーニャGP(イモラ)、カナダGP(モントリオール)、メキシコGP(メキシコシティ)と日程が重なっている。
【2022 F1新時代元年の敗者の理由(1)フェラーリ】過去最大級のパワートレインの飛躍とリスク
2022年、F1技術レギュレーションが一新されるにあたり、各チームの序列がリセットされ、新たな戦いが見られることが期待された。結果的にトップグループではレッドブルが独走し、フェラーリとメルセデスは大差で敗れることになった。なぜ彼らは大敗したのか。また、中団以下のチームは、なぜ上位争いに挑むチャンスをつかめなかったのか。その背景を、F1ジャーナリスト、サム・コリンズ氏が分析した(全3回)。第1回はフェラーリに焦点を当てた。
【独自ランキング:2022年F1トップ10ドライバー】6位ランド・ノリス/トップ3チームの牙城を崩した唯一の存在
2022年F1シーズンを通して、毎戦全20人のドライバーの評価/採点を行ったベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2022年のトップ10ドライバーを選出した。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
「コストキャップ下のF1では技術的な自由度を拡大すべき」とマクラーレンのブラウン
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、F1に予算制限が導入された今、チームに許される技術上の自由は拡大すべきだと考えている。
コストを抑制し、競争の場をより公平にすることを目的としたF1の予算制限が、長年の構想を経て、2021年に導入された。
F1ストーブリーグ開幕! フェラーリほか各チームの人事が大きく動いた……アウディVWグループの影響あり?
フェラーリではビノットの退任後、アルファロメオのバスールが就任した。他にもマクラーレンやウィリアムズなど、各チームで大きな人事移動があった。ニューフェイスのドライバーも多い来シーズン、勢力図の変動はあるのか? 元F1メカニック津川哲夫が私的解説する。
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レッドブルF1のマルコ、ペレスの貢献を讃えるも「彼はフェルスタッペンではない」と実力差を指摘
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルの成功へのセルジオ・ペレスの貢献を高く評価しているが、マシンのポテンシャルを最大に、もしくはそれ以上に引き出すことにかけては、ペレスはマックス・フェルスタッペンにおよばないという。
2022年、レッドブルは記録破りの1年を過ごした。このシーズン中にチームはF1の22戦中17戦で勝利を飾ったのだ。それでもメルボルンでの第3戦で2回目のリタイアを喫したフェルスタッペンは動揺し、フェラーリのシャルル・ルクレールとのタイトル争いは事実上すでに終わってしまったと確信していた。