2023年はアウディ陣営が拡大か。シリーズはクムホタイヤにスイッチ/TCRオーストラリア

 今季2023年カレンダーの一部を構成する“バサースト・インターナショナル”が、新生『TCRワールドツアー』に組み込まれることが内定しているTCRオーストラリアシリーズは、新シーズンに向けいくつかの運用変更点をアナウンス。新たに予選ポイントのシステムを導入するとともに、以前のサプライヤーであるミシュランに代わって、新たな複数年契約を締結したクムホが公式タイヤサプライヤーとして指名されている。

 また、例年タイトル争いの輪に加わる強豪メルボルン・パフォーマンス・センター(MPC)は、今季より3台のアウディRS3 LMS 2の投入を予定。プライベーターとして奮闘してきたザック・ソーター(チーム・ソーター・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)も、ホンダからアウディへのスイッチを計画しており、シリーズにおけるアウディ陣営の勢力がさらに拡大することが見込まれている。

初年度『TCRワールドツアー』は欧州4戦目としてイタリア・ヴァレルンガを選抜。ハンガリーと連戦に

 TCRイタリア・シリーズのカレンダーにも組み込まれる、ヴァレルンガ・サーキットを運営するACIヴァレルンガとACIスポーツは、2023年のイベント計画が承認されたのを確認するとともに、今季2023年より創設されるTCR規定の新たなグローバル選手権『TCRワールドツアー』のヨーロッパ域内4番目のイベントとして、ツアースケジュールに組み込まれたことを発表。6月9〜11日の週末に、TCRイタリアから最大18人のレギュラーも参加することがアナウンスされた。

ネストール・ジロラミ、新型『FL5ホンダ・シビック・タイプR TCR』に好感触「確実に2段階は進化した」

 今週月曜となる12月12日に世界初公開となった新型『FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR』のアンベイルを前に、シェイクダウンを担当したネストール・ジロラミがテストの感触を語り、自身も長年にわたってドライブしてきた先代モデル、FK8型に対して「最初の走行から非常に有望。すべての領域で確実に2段階は進化している」との手応えを語った。