米テック企業に押し寄せる解雇の波 瀧口範子 (週刊エコノミスト)

解雇の波はテック企業全体に押し寄せている Bloomberg 米テスラのイーロン・マスク氏がサンフランシスコに拠点を置くツイッター社を買収し、7500人いた社員の半数以上を解雇したことが話題を呼んだ。これはマスク氏による手荒い処置の面も強いが、米国テック企業全体に確かに解雇の波が押し寄せている……

実在の人物をモデルにシベリアの強制収容所の過酷な日々描く 野島孝一 (週刊エコノミスト)

〓2022映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会 映画 ラーゲリより愛を込めて 第二次世界大戦後、60万人を超える日本人が、ソ連軍によってシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に収容され、過酷な労働に従事させられた。この映画は、厳冬期にはマイナス40度にもなる収容所で、生きる希望を捨てず、仲間……

資本主義の多様な変遷を各分野の論客が検証 評者・服部茂幸 (週刊エコノミスト)

『制度と進化の政治経済学 調整の重層性と多様性』 編著者 磯谷明徳(下関市立大学経済学部特命教授) 植村博恭(横浜国立大学名誉教授) 日本経済評論社 7810円 本書はレギュラシオン学派(制度・構造と、その結び付きなどが、特定の時代や国の資本主義の調整様式を作り出すと考える学派)のフレーム……

女王の妹と幼なじみの著者が描く、英国貴族の奔放と呪い 楊逸 (週刊エコノミスト)

×月×日 落ち葉の乾いた音は歩幅に合わせて響く。ちょっぴり寂しくなった。 『マーガレット王女とわたし イギリス王室のおそばで歩んだ女官の人生』(アン・グレンコナー著、立石光子訳、白水社、2970円)を読む。 この9月にエリザベス女王が逝去。国葬の様子が日本でも大々的に報じられ、英王室はま……

半導体関連の出荷・在庫バランスに明るい兆し 藤代宏一 (週刊エコノミスト)

日本の10月の鉱工業生産は前月比マイナス2.6%と2カ月連続の減産であった。生産は、大きく見れば自動車生産の回復によって水準を切り上げているが、電子部品・デバイス工業の減産がきつく、全体として緩慢な回復にとどまっている。 電子部品・デバイス工業の生産に目を向けると、10月は前月比マイナス4……

尾を引く資源高、10月経常赤字 旅行収支は回復兆し (日本経済新聞)

貿易や投資などの海外との取引状況を表す経常収支の低迷が続いている。財務省が8日発表した10月の国際収支統計(速報)によると641億円の赤字で、長期の傾向がわかりやすい季節調整値では6093億円の赤字となった。原数値で単月の赤字は1月以来、9カ月ぶりだが、季節調整値では2014年3月以来、8年7カ月……

「農業」倒産が急増 20年間で最多に迫るペース 「畜産」は2.8倍に (TBSテレビ)

円安や原油高、飼料高の影響により、今年「農業」の倒産はここ20年間で最多ペースに迫っています。 東京商工リサーチによりますと、今年1月から11月の「農業」の倒産はあわせて67件に達し、去年1年間の42件をすでに超え、ここ20年間で最多だった2020年の80件に迫っています。 特に養鶏業や養豚業を含む……

米国株、ダウ続伸で始まる 景気敏感株に買い (日本経済新聞)

【NQNニューヨーク=川内資子】8日の米株式相場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比174ドル23セント高の3万3772ドル15セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが景気を冷やすとの警戒感から足元で相場が下げた反動で、景気敏感株などが買い直された。た……