ニューヨーク州のホークル知事が「インスタグラム」に投稿したガスオーブンと写る写真 「自分はガスレンジで料理するのに新築物件で禁止を画策」──。 1月22日付の米大衆紙『ニューヨーク・ポスト』電子版はこんな見出しの記事を載せ、ニューヨーク州のホークル知事を批判した。知事は10日の施政方針……
経済成長と格差拡大防止を両立 イノベーションの新たな活用法 評者・土居丈朗 (週刊エコノミスト)
『創造的破壊の力 資本主義を改革する22世紀の国富論』 著者 フィリップ・アギヨン(コレージュ・ド・フランス教授) セリーヌ・アントニン(フランス経済研究所エコノミスト) サイモン・ブネル(フランス国立統計経済研究所シニアエコノミスト) 訳者 村井章子 東洋経済新報社 4620円 「新しい資本主……
《欧州株》暖冬で景気懸念後退 近藤智也 (週刊エコノミスト)
今冬の欧州では気温が記録的に暖かく、エネルギーの需要が平年実績を大きく下回っている。その結果、エネルギー価格は下落してきた。企業や家計の負担が軽減されているだけでなく、各国政府の財政状況にも余裕が生まれ、景気の先行き懸念が後退した。それが株価を押し上げている。 インフレが鈍化した……
《NY市場》23年中盤から徐々に回復へ 武井章浩 (週刊エコノミスト)
米国での40年ぶりの高インフレは2022年、長期金利を上昇させ、米連邦準備制度理事会(FRB)に強力な金融引き締めを実施させた。米国株はその影響で大きく下げたが、インフレはピークを過ぎたと見ている。 利上げが浸透し、23年前半の米国経済は後退するとの見方がある。ただ、求人数は失業者数を大きく……
日本のマイナス金利脱却はまだ遠い 渡辺浩志 (週刊エコノミスト)
新型コロナウイルス禍やウクライナ危機は世界のインフレを加速させた。これを退治すべく、昨年春先から主要国が金融引き締めを急いでいる。 だが、足元では利上げの効果で世界景気が減速し、原油や食料などの1次産品価格が下落している。これにより、モノのインフレは今年前半にも世界的に正常化する公……
『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円 (週刊エコノミスト)
『16人16曲でわかる オペラの歴史』 加藤浩子著 平凡社新書 1100円 モーツァルトの「フィガロの結婚」。ワーグナーの「ワルキューレ」。ビゼーの「カルメン」。これらオペラの名曲の数々とその作曲家を、全16人16章で紹介したぜいたくな一冊だ。イタリアのフィレンツェで宮廷芸術だったオペラが、圧倒……
『未来へ繋ぐ災害対策』 松岡俊二、阪本真由美、寿楽浩太、寺本剛、秋光信佳著 有斐閣 2970円 (週刊エコノミスト)
『未来へ繋ぐ災害対策』 松岡俊二、阪本真由美、寿楽浩太、寺本剛、秋光信佳著 有斐閣 2970円 「災害」と聞くと、多くの人は地震や津波などを想像するだろう。しかし本書は、気候変動や感染症など、現代が抱えるリスクも災害と捉える。阪神・淡路大震災や東日本大震災、福島の原発事故など過去の災害対……
《東京市場》半導体など中国関連が物色の柱 秋野充成 (週刊エコノミスト)
注目された1月の日銀金融政策決定会合では、焦点だったイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の再修正は出なかった。さらに、共通担保オペ拡充策を発表して、10年物OIS金利(翌日物金利と10年長期金利を交換する際の金利)や日本国債金利が低下した。 しかし、10年物OIS金利は10年国債金……
《今週のポイント》米・鉱工業生産(2月15日) 窪谷浩 (週刊エコノミスト)
低下基調が続き景気後退懸念が高まる 2月15日に米国で1月の鉱工業生産が公表される。米国経済は連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な金融引き締めにより、景気後退懸念が高まっている。鉱工業生産のうち、製造業生産指数は実質国内総生産(GDP)との連動性が高いことから、景気動向を見極める上で注……
IT大量解雇でも慌てないのがシリコンバレー流 中島和宏 (週刊エコノミスト)
GoogleなどIT大手で働く人には厳しい冬となったが… Bloomberg グーグル、マイクロソフト、アマゾンにメタなど、米IT大手企業のレイオフ(一時解雇)の話が連日のように報じられている。1万人単位の大量解雇は、景気の変わり目など数年に一度行われているものだ。その裏側をシリコンバレー視点で見ると……