WECハイパーカークラスに参戦するバイコレス、テスト&リザーブドライバーを発表

 2023年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに『フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム』として参戦するバイコレスは、テスト兼リザーブドライバーとしてエステバン・ムースと契約を結んだ。

 21歳のベルギー人であるムースは、12月にバルセロナとアラゴンで立て続けに行われたテストで『ヴァンウォール・バンダーベル680』をすでにドライブしている。バイコレスが製作したこのプロトタイプ車両では、トム・ディルマン、エステバン・グエリエリ、ジャック・ビルヌーブがレースドライバーとなることがすでに明らかになっていた。

フェラーリ、ポルシェ、BMWなどが新規参戦。2023年、耐久レースは黄金時代に突入【WEC/IMSA最新状況まとめ】

 2023年は世界三大レースのひとつであるル・マン24時間レースの100周年大会が開催されるメモリアルイヤーだ。同時に耐久の雄ポルシェ、かつてル・マンを席巻したフェラーリ、北米選手権からグローバルシリーズに進出するキャデラックなどの自動車メーカーが、ル・マン/WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに新型マシンを投入することから、プロトタイプレースにおける“黄金時代”の再来を予感させる年でもある。

 また、アメリカを中心に開催されているIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権では、WEC/ル・マンにも出場可能なLMDhという新しい車両規則が導入される。2022年のIMSA最高峰クラスには、アキュラとキャデラックが参加していたが、新シーズンはここにポルシェとBMWが加わり一層激しい戦いが繰り広げられることになる。本稿はそんな2023年のプロトタイプカー事情をまとめたもの。今月28~29日に開催されるIMSA第1戦デイトナ24時間レースや、3月にセブリングで行われるWEC開幕戦を迎えるにあたって事前情報の整理に役立ててほしい。