Mスポーツ、オット・タナクとの契約を発表。2019年王者が6年ぶりに古巣復帰/WRC

 オット・タナクのヒョンデ離脱と、2022年シーズンをMスポーツで過ごしたクレイグ・ブリーンの韓国メーカーへの出戻り、このふたつの出来事から2019年王者の“古巣復帰”が有力視されていたが、それが現実のものとなった。12月7日、Mスポーツ・フォードWRTはWRC世界ラリー選手権の2023年シーズンに向けて、タナクと契約を結んだことを正式発表した。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTで2019年にワールドチャンピオンを獲得した後、2020年からはヒョンデ・シェル・モビスWRTに籍を移し、ティエリー・ヌービルとともに陣営の“ダブルエース”の一角を担ってきたタナク。彼にとってMスポーツはWRCキャリアをスタートさせた場所だ。また、記念すべきキャリア初優勝を飾った思い入れのあるチームでもある。

3チーム中唯一体制未発表のMスポーツ・フォード。代表はプーマとチームのポテンシャルに自信/WRC

 Mスポーツ・フォードWRTの代表を務めるリチャード・ミルナーは、イギリスの名門ラリーチームが2022年シーズン中に達成した進歩を、さらに推し進めることを切望している。

 WRC世界ラリー選手権の最高峰カテゴリーで、TOYOTA GAZOO Racing WRTとヒョンデ・シェル・モビスWRTを相手に戦うMスポーツ・フォード。セミワークスチームであるこの組織は、フルワークスのトヨタ、ヒョンデの両チームがすでに2023年シーズンの参戦体制を明らかにしているなか、現在までそのアナウンスを行っていない。