LMDhかLMHか。フォード、将来のWEC/IMSAプロトタイプ開発の可能性示唆も「状況を注視する」

 フォード・パフォーマンス・グローバル・モータースポーツ・ディレクターのマーク・ラッシュブルックによると、フォードは将来的にトップクラスのプロトタイプレースに進出する場合、LMDhとLMHの両方のプラットフォームを検討するという。

 同氏はアメリカ、デトロイトのOEMがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権で、それぞれGTPとハイパーカー・クラスのプログラムを実施することを検討し続けていることを認めた。一方、それらはまだ可能性の段階であり、決定されていないことを示唆している。

トラック界のスター、ヘイリー・ディーガン。2023年はフォード復帰のソースポーツに加入/NASCAR

 2022年までシリーズの冠を務めたキャンピング・ワールドから、新たにクラフツマンが復帰する2023年のNASCARクラフツマン・トラック・シリーズに向け、トラック界の新星として絶大な支持を集めるヘイリー・ディーガンの去就が確定。来季はトヨタ陣営からフォードに復帰するソースポーツ・レーシングに移籍し、タイトル獲得経験を持つ強力なドライバー陣営に加わり、4台体制の一翼を担うこととなった。

 フリースタイル・モトクロスの第一人者であるブライアン・ディーガンを父に持つ21歳のヘイリーは、自身もオフロードで頭角を現したのち、本格的に4輪競技に転向。K&Nウエスト・アンド・イーストシリーズやARCAメナーズ・シリーズなどで史上初の女性ウイナーに輝いた実績を提げ、2020年からフォード・パフォーマンスの開発ドライバーとしてNASCARに昇格し、トラック・シリーズを戦ってきた。