仮称HTCRとして導入予定の共通ハイブリッド機構は2024年に延期。規格の“持続可能性”が課題に

 TCR規定ツーリングカーを統括するWSCグループは、2023年から予定していた共通ハイブリッド機構の導入を2024年まで延期すると発表し、理由として「世界的なツーリングカー競技のフォーマット変更」を挙げている。

 イタリアを拠点にWTCR世界ツーリングカー・カップにも参戦したロメオ・フェラーリの支援協力も得て、広範なテストプログラムを通じた技術開発が続けられてきた仮称“HTCR”と呼ばれる同システムは、2022年末の段階でほぼ完成の状態まで仕上げられており、メーカーやプロモーターからも強い関心を呼び起こす起爆剤になることが期待されていた。

ホンダ系の強豪が4台体制を確定。アルゼンチン国内を除く来季開催地詳細も/TCRサウスアメリカ

 今月12月初頭にも、新規創設TCRブラジルとの併催を含めた3カ国全10戦のスケジュールが確定した2023年のTCRサウスアメリカ・シリーズだが、開催各サーキットが未定となっていた創設3年目のスケジュールのうち、アルゼンチン国内を除くカレンダーの詳細が確定。併せて従来のダンロップに代わり、2023年より新たなタイヤサプライヤーとしてクムホが指定された。

 その南米シリーズ新年度に向け、強豪スクーデリア・マルティーノは4台体制のうち残る3台のラインアップも公表。すでに起用を発表済みだったアルゼンチン出身の若手有望株イグナシオ・モンテネグロに加え、前年度の耐久イベント覇者ファビオ・カサグランデらの残留がアナウンスされている。