Mスポーツ、タナクの僚友にピエール-ルイ・ルーベを指名。ギルソウルとのペアでWRC初フル参戦へ

 Mスポーツ・フォードWRTは12月15日、ピエール-ルイ・ルーベをふたりめのフルタイムドライバーとして2023年シーズンのWRC世界ラリー選手権で起用すると発表した。

 今季2022年はパートタイムで計7回、フォード・プーマ・ラリー1をドライブしたルーベ。自己最高位の4位をマークしたことに加え、自身初のステージ優勝と初のラリーリーダーを経験するなど、印象的な活躍を見せた25歳のフランス人は、先週“古巣復帰”がアナウンスされたオット・タナクのチームメイトとして全13戦が予定されている2023年シーズンを戦っていくことになった。

Mスポーツ、オット・タナクとの契約を発表。2019年王者が6年ぶりに古巣復帰/WRC

 オット・タナクのヒョンデ離脱と、2022年シーズンをMスポーツで過ごしたクレイグ・ブリーンの韓国メーカーへの出戻り、このふたつの出来事から2019年王者の“古巣復帰”が有力視されていたが、それが現実のものとなった。12月7日、Mスポーツ・フォードWRTはWRC世界ラリー選手権の2023年シーズンに向けて、タナクと契約を結んだことを正式発表した。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTで2019年にワールドチャンピオンを獲得した後、2020年からはヒョンデ・シェル・モビスWRTに籍を移し、ティエリー・ヌービルとともに陣営の“ダブルエース”の一角を担ってきたタナク。彼にとってMスポーツはWRCキャリアをスタートさせた場所だ。また、記念すべきキャリア初優勝を飾った思い入れのあるチームでもある。