リカルドのF1復帰を願うザク・ブラウン。マクラーレンでの不振は「一種の大きな謎」と語る

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、ダニエル・リカルドがチームの期待に応えられなかったことは「大きな謎」のままだと述べている。しかしブラウンは、将来“運命の巡り合わせがあれば”彼がチームに戻ってくるための扉は開いているだろうという。

 リカルドは大きな野望とともに2021年の初めにマクラーレン入りし、マクラーレンも同様に実り多い関係を期待していた。その年にリカルドはモンツァでチームに優勝をもたらしたが、残りの在籍期間は期待外れの結果が続き、リカルドにしては非常に稀な場面が垣間見られた。不振の2シーズン目を過ごしたリカルドは、契約を早期に終了することに同意した。

マクラーレンF1のブラウン、パワーユニット変更の噂を一蹴「我々はメルセデスに満足している」

 マクラーレンF1のザク・ブラウンCEOは、チームが2026年以降ポルシェのパワーユニット(PU)に切り替えるのではないかという噂に対し、現状のメルセデス製パワーユニットに満足していることを強調した。

 2026年以降のF1参入を目指すポルシェは、レッドブルとパートナーシップ締結に向けた交渉を進めてきた。この交渉は2022年9月に決裂したものの、ポルシェはその後も参入に向けて提携先を模索していると報じられており、ウイリアムズがその候補として有力視されている。

マクラーレンF1新代表のステラ、2023年は風洞などインフラ構築の完了を目指す。空力面の強化も進める

 新たにマクラーレンF1チームのチーム代表となったアンドレア・ステラは、前任者のアンドレアス・ザイドルが描いたロードマップを踏襲すると述べているが、空力の面でもマクラーレンを強化したいと考えているという。

 今週はザウバー/アルファロメオ、フェラーリ、マクラーレンで上級職の交代が目まぐるしく行われた。マクラーレンではエグゼクティブディレクターを務めていたステラが、ザウバーに移籍するザイドルの後任になった。51歳のステラは、フェラーリで14年を過ごした後、2015年からマクラーレンでのキャリアをスタートさせた。マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンによると、ステラは常にチーム代表の第一候補だったという。

F1史上まれにみるチーム体制リシャッフル。フェラーリ、ザウバー、マクラーレンの新首脳がチームにもたらす効果を探る

 12月12日から13日にかけて、約18時間のなかで、F1チームの40パーセントのチームプリンシパルの変更が発表された。ウイリアムズ、ザウバー/アルファロメオ、フェラーリ、マクラーレンが立て続けに代表の人事について公表したのだ。これほど短時間に多数のチームのトップの移籍が発表されたのは、前例のないことだ。

 フェラーリはフレデリック・バスール、マクラーレンはアンドレア・ステラをそれぞれチーム代表に任命、ザウバーはCEOとしてアンドレアス・ザイドルを起用、ウイリアムズは代表を務めたヨースト・カピートの離脱を発表した。これら4チームには、体制変更によりしばらくは日々のチーム運営にネガティブな影響が出ると考えられ、そういう面では残りの6チームの方が2023年への準備を有利に進めることができるだろう。しかし、長期的に見るとトップ交代を行った4チームにはポジティブな効果が表れてくることが期待される。

アンドレアス・ザイドルがザウバーにCEOとして加入。マクラーレンは新代表にエグゼクティブディレクターのステラを起用

 ザウバーは、アルファロメオF1チーム・オーレンのチーム代表でありザウバー・モータースポーツのCEOフレデリック・バスールの離脱を発表した約2時間後、マクラーレン代表を務めてきたアンドレアス・ザイドルを新たなCEOに任命することを発表した。バスールは2023年1月にザウバーを離脱、1月9日にスクーデリア・フェラーリに、チーム代表兼ゼネラルマネージャーとして加入する。一方、マクラーレンは、ザイドルに代わり、新チーム代表の座に、レース担当エグゼクティブディレクターを務めてきたアンドレア・ステラが即時就任することを発表した。

アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.7

ラグジュアリーブランドと、レアなフルレストアポルシェ編 今週は導入トレーニングで福岡に出張っていますが、空き時間を利用してクライアントを訪ねてみました。福岡市内でアストンマーチンとマクラーレンを扱う、Eisan Moto […]