小児期から成人期への移行、今必要なこと (日経BP)

小児期に発症した慢性疾患を抱え、成人になりゆく患者に対して医療を提供する移行期医療。かねてその重要性は認識されてきたが、2022年11月に日本小児科学会のワーキンググループが「小児期発症慢性疾患を有する患者の成人移行支援を推進するための提言」を改めて公表するなど、その整備は道半ばだ。目……

診断学は「Diagnostic Excellence」の時代へ (日経BP)

写真1 第26回日本病院総合診療医学会学術総会のポスター 今、診断学は大きな飛躍の時を迎えている。これまでの診断エラー学の探求にとどまらず、Diagnostic Excellence(良質な診断)という新たな地平を切り拓く時代に入ったからだ。この潮流を捉えて、2023年2月18、19日に開催される第26回日本病院総……

ウジ虫が、足にすくって、足をすくう (日経BP)

無数のウジが足に巣食い、わらわらとうごめく──。考えただけでゾッとするかもしれないが、「マゴットセラピー(ウジ虫療法)」は、米食品医薬品局(FDA)が治療用のウジを医療材料として承認する、れっきとした治療法だ。我が国でも、2004年に岡山大学で初の治療が行われて以来、自由診療ながら多く……

プライマリ・ケア利用者は癌のアウトカムが良好 (日経BP)

米国VA San Diego Health Care SystemのEdmund M. Qiao氏らは、固形癌と診断された退役軍人を追跡して癌関連のアウトカムと、診断前5年間のプライマリ・ケア(PC)受診頻度との関連を調べるコホート研究を行い、PCの受診者は受診歴のない患者に比べ、診断時点で既に癌が転移している割合や癌死亡リスク……

レカネマブの大規模第3相試験の結果、米学会で発表 (日経BP)

エーザイは2022年11月29日(日本時間では30日)、米Biogen社と共同開発中の抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体であるレカネマブの大規模なグローバル第3相臨床試験(Clarity AD)の結果を米サンフランシスコとオンラインとで開催された第15回アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)で発表した。……

学校でのマスク着用効果の論文が再びトップに (日経BP)

本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 11月21~27日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Lifting Universal Masking in Schools - Covid-19 Incidence among Students a……

癌遺伝子パネル検査開始から3年半の現状と問題点を議論 (日経BP)

癌遺伝子パネル検査が2019年6月に保険収載されてから3年半、これまでに約4万件の検査が実施されている。しかし検査結果に基づく治療に到達した患者が限られていることや、エキスパートパネルは医療機関の負担が重いことなどの問題は未だ解決していない。また新薬や臨床試験の情報が増え、エキスパート……