初の雪上戦では盟友ブロックを偲び特別カラーで出場。『43』は永久欠番に/NitroRX第7戦

 年跨ぎの2022-23年シーズンとして、北米開催の続く創設2年目のNitroRXナイトロ・ラリークロスは、2023年に入った1月21~22日にカナダのケベックで第7戦を開催。シリーズ初の雪上戦で予選最速だった強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)のフレイザー・マッコーネルを撃破し、兄で僚友のケビン・エリクソン(オルスバーグMSE AB)との“エリクソンズ対決”も制したオリバー・エリクソン(オルスバーグMSE AB)が、自身とチームにNitroRX初勝利をもたらした。

 また、シリーズの前身であるナイトロ・ワールド・ゲームスへの参戦経験もあり、年明け1月2日に急逝したケン・ブロックへの追悼の意を込め、改めてNitroRXのシリーズはブロックの象徴でもあるナンバー『43』を永久欠番にすると発表。さらに彼の盟友であり、シリーズ創設者兼初代チャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)はこの週末に向け、かつてブロックがドライブした“スノーカモ(雪上迷彩柄)”のラリーカーにインスパイアされた、トリビュートカラーの『FC1-X』で出場している。

ケン・ブロックと競った仲間からも追悼の声「ダメだダメだ、受け入れられない!」/WorldRX

 2023年1月2日、世界中のクルマ好きを楽しませてきたケン・ブロックの急逝が伝えられ、多くのモータースポーツ・ファンが衝撃を受け、悲しみに暮れるなか、2014年から2017年にかけて参戦したWorldRX世界ラリークロス選手権のファミリーや競合ドライバーからも「彼はつねにシリーズの友人であり続けている」と、多くの追悼の声が寄せられた。

 2005年から本格的なモータースポーツのキャリアを開始し、地元アメリカの国内ラリー選手権(ARC)でルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得したブロックは、その後もWRC世界ラリー選手権で通算25回の出走を数えるなど、ワールドレベルで活躍を演じるドライバーとなった。